ベイタウンペットクリニックBlog
ベイタウンペットクリニックのブログです。 主に病院からのお知らせ、ちょっとしたことや日々のことなどを配信しております。
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院長のつぶやき138 ご自宅でもできるワンちゃんネコちゃんの身体チェック⑦
前回の続きです!
それでは今回は動物病院で獣医さんが実際に基準にしている心雑音の評価方法についてお話ししたいと思います。

獣医学の心雑音を評価する方法として昔から使われているのが、
Levineの6段階分類法
です!
この分類は軽度のⅠ度から重度のⅥ度まで以下のような分類がされています。
Ⅰ度 非常にかすかな雑音
/集中しないと聴取不可
Ⅱ度 かすかな雑音/集中しなくても聴取可
Ⅲ度 中程度の雑音/Ⅱ度よりも大きい
/血行動態に影響が出るのはⅢ度以上
Ⅳ度 大きな雑音/スリルを伴う
Ⅴ度 非常に大きな雑音
/聴診器を胸壁から離すと聴取不可
Ⅵ度 聴診器を胸壁から離しても聴取できる
大きな雑音
Ⅰ〜Ⅲ度の心雑音は獣医師による診察でしか発見することはできませんが、Ⅳ度以上だと飼い主様でもある程度この心雑音を感じ取ることができます。
なぜなら触ることでその異常に気づくことができるからです!
Ⅳ度のところに書かれている「スリル」というもの、これは獣医師が心臓の位置の皮膚を触ったときに感じる違和感のことです。
うまく文字にして表現できませんが、このスリルは触るとざわつくような独特の感触があります。
教科書の表現をそのまま引用するとスリルにについて
「触知するとブンブンという振動が伝わってくる。」
と表現されています。
スリルを感じるⅣ度以上の心雑音は全身に悪影響が出るぐらいのある程度心臓が悪くなっている状態です。
そのため、動物病院の診察で
「心雑音が出てきましたね。」
と主治医の先生から言われた飼い主様がいましたら、愛犬愛猫の心臓の位置を触ってみてください。
心臓は治療をとっていてもどうしても少しずつ悪化してきます。
そんななか何気なく日々心臓の位置を触っていると感触が違ってくるときに気づくかもしれません。
それが「スリル」です。
スリルを見つけたときが、心臓の状態が悪化したまさにそのときです。
特に心雑音が聞こえ始めた子の飼い主様は何気なく心臓の位置を触ってみてください。
それが心臓の状態悪化を早期発見できることにつながるかもしれません。
おさらいになりますが、心臓の位置はここです!

その他、心臓病の早期発見のポイントは過去のブログでも紹介しています。参考にしてください。↓
犬の心臓病の早期発見早期治療を目指す!
次回は
体温の測定方法
についてお話ししたいと思います。
つづく
参考文献:Medical History and Physical Examination in Companion Animals ー小動物の問診と身体検査ー
犬の慢性心不全診断ハンドブック
SMALL ANIMAL INTERNAL MEDICINE Third Edition

<お知らせ>
ベイタウンペットクリニックの情報サイトがリニューアルしました!
当院について詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。↓
ベイタウンペットクリニックへようこそ!
※2013年12月より新たなサービスとして無麻酔歯石除去も始めました!
無麻酔歯石除去についてはこちらへ
軽度な歯石の子もお気軽にお問い合わせください。

セカンドオピニオンについて
当院でのペットの健康管理について
※いままでの『院長のつぶやき』をご覧になりたい方はこちらへどうぞ
→ つぶやきのまとめ
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それでは今回は動物病院で獣医さんが実際に基準にしている心雑音の評価方法についてお話ししたいと思います。

獣医学の心雑音を評価する方法として昔から使われているのが、
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です!
この分類は軽度のⅠ度から重度のⅥ度まで以下のような分類がされています。
Ⅰ度 非常にかすかな雑音
/集中しないと聴取不可
Ⅱ度 かすかな雑音/集中しなくても聴取可
Ⅲ度 中程度の雑音/Ⅱ度よりも大きい
/血行動態に影響が出るのはⅢ度以上
Ⅳ度 大きな雑音/スリルを伴う
Ⅴ度 非常に大きな雑音
/聴診器を胸壁から離すと聴取不可
Ⅵ度 聴診器を胸壁から離しても聴取できる
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Ⅰ〜Ⅲ度の心雑音は獣医師による診察でしか発見することはできませんが、Ⅳ度以上だと飼い主様でもある程度この心雑音を感じ取ることができます。
なぜなら触ることでその異常に気づくことができるからです!
Ⅳ度のところに書かれている「スリル」というもの、これは獣医師が心臓の位置の皮膚を触ったときに感じる違和感のことです。
うまく文字にして表現できませんが、このスリルは触るとざわつくような独特の感触があります。
教科書の表現をそのまま引用するとスリルにについて
「触知するとブンブンという振動が伝わってくる。」
と表現されています。
スリルを感じるⅣ度以上の心雑音は全身に悪影響が出るぐらいのある程度心臓が悪くなっている状態です。
そのため、動物病院の診察で
「心雑音が出てきましたね。」
と主治医の先生から言われた飼い主様がいましたら、愛犬愛猫の心臓の位置を触ってみてください。
心臓は治療をとっていてもどうしても少しずつ悪化してきます。
そんななか何気なく日々心臓の位置を触っていると感触が違ってくるときに気づくかもしれません。
それが「スリル」です。
スリルを見つけたときが、心臓の状態が悪化したまさにそのときです。
特に心雑音が聞こえ始めた子の飼い主様は何気なく心臓の位置を触ってみてください。
それが心臓の状態悪化を早期発見できることにつながるかもしれません。
おさらいになりますが、心臓の位置はここです!

その他、心臓病の早期発見のポイントは過去のブログでも紹介しています。参考にしてください。↓
犬の心臓病の早期発見早期治療を目指す!
次回は
体温の測定方法
についてお話ししたいと思います。
つづく
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