皮膚疾患の診断・管理のアップデート 〜 ロイヤルカナンベタリナリーシンポジウム2012 〜

どうも!院長です。

先日私は、ロイヤルカナンベタリナリーシンポジウム2012という皮膚病セミナーに参加してきました。

内容は以下の二つでした。

①皮膚科診療を根底で支える栄養学
Dr.Fabienne Dethioux

②国際的なCAD(犬のアトピー性皮膚炎)の診断・治療基準
Dr.Pascal Prelaud


国際的に活躍されている二人の先生を講師に最新の皮膚科領域の知見を学んできました。

①の栄養学に関しては、栄養の過不足がいかに皮膚の状態に影響を及ぼすかについての説明と、食物に対するアレルギー(食物過敏症や食物不耐性)の話、処方食(加水分解食、アミノ酸食)の重要性の話、など栄養と皮膚に関する幅広い内容のことを教えていただきました。

その中で、皆様に知っておいてほしいと思ったことを一つお話しすると、

子犬のときカルシウム剤の摂取は危険!

ということです。

子犬の時期にカルシウムを過剰に摂取するとペットフードの中に含まれている亜鉛が吸収されづらくなって亜鉛不足に陥り、
「亜鉛反応性皮膚炎」
という病気に発展する危険があるとのことでした。

「成長期には多くのカルシウムが必要」
と思って子犬にカルシウム剤を必要以上に与えるのはやめましょう!!

※「亜鉛反応性皮膚炎」について詳しくお知りになりたい方は写真などもお見せすることができますので、当院に来院されたときにスタッフに声をかけてください。



②に関しては、タイトルの通り犬アトピー性皮膚炎の診断・治療を順序立てて分かりやすく説明していただきました。

ここでは、この先生が序盤の方に説明していた犬アトピー性皮膚炎の診断基準について皆様にお話ししたいと思います。

自宅のワンちゃんに当てはめて考えてみてください。


〔アトピー性皮膚炎の診断基準〕

1. 3歳以下で初発症状

2. 主に室内飼育

3. ステロイド反応性の痒み
   (ステロイドを飲ませると良くなるかゆみ)

4. 病変より前に掻痒が存在する
   (皮膚炎などがないのにかゆみがあること)

5. 前肢趾端に病変がある
   (前足をかじる行動が目立つ)

6. 耳介に病変がある
   (耳の内側、耳の穴の入り口前の部分)

7. 耳介辺縁部には病変がない
   (耳のふちの部分)
→ 病変があるのは「カイセン」というダニを疑う!

8. 背側腰部には病変がない
   (背中側の腰の部分)
→ 病変があるのは「ノミ」を疑う!

※診断基準のうち、5つに該当するとアトピー性皮膚炎と診断がつきます。

いかがでしたでしょうか?

上記の項目に当てはまらずにそれでも愛犬がかゆがっている・・・。

そういう子の場合はもしかしたら前回のセミナーのときにお話ししていた精神的な物が絡んでるケースもあるかもしれません。

続くかゆみがある際はやはり早めに動物病院に行くことをおすすめします。



今回は皮膚病に関するこのような診断基準をお話ししましたが、獣医師は他の病気に関してもさまざまな診断基準を把握した上で毎日診察しています。

診断に関しては日々進歩しています。それを知っていることにより病気の早期発見につながっていきます。
また治療に関しても日々より良い方法が開発されており、それが日々の診療へとつながっていきます。

世の中の進歩に負けないように私も日々最新の知見を学びながら診察していきたい、と今回のセミナーに参加して改めて思いました。

本セミナーに関してはまだお知らせしたい情報がありますので、また追ってこのブログでお話ししていきたいと思います。

以上院長でした。












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