院長のつぶやき110 軟口蓋過長症ついて②  〜お宅のワンちゃんいびきの音がひどくないですか?〜

前回の続きです!

なぜ短頭種の麻酔が他のワンちゃんたちと比べて注意が必要かといいますと、それは頭部が他の犬と比べて短く、鼻も短いため、もともとの呼吸状態が悪い子が多いからです。

具体的に言いますと、鼻の穴が元々狭くて鼻での呼吸がしづらかったり、今回説明しています軟口蓋過長症を持っていたり、喉の方や気管に異常があったりします。

麻酔は薬剤を使用して動物たちを寝かせる行為のため、意識が落ち、呼吸も通常は麻酔とともにゆっくりになっていくのが通常です。
そのため他の犬種より呼吸状態がもともと悪い短頭種は、呼吸状態を変化させる麻酔という行為は他の犬種より注意が必要なのです!

そんなことを聞いてしまうとますます麻酔が心配になってしまう飼い主様もいらっしゃるかもしれませんが、短頭種の子の麻酔でも気をつけるべきポイントをしっかり守れば他の犬種と変わらず安全に麻酔をかけることはできます!

そのポイントとは

①術前にしっかりその子の状態を把握しておく。
血液などの内臓面の負担がないかはもちろんですが、上記のようなもともと呼吸状態に問題があるかどうかをしっかり把握しておくことが大事です。

②麻酔をかける前に興奮させすぎない。
短頭種は多くの子がやんちゃなため興奮しやすく、麻酔をかける前に手間取ってしまうと、麻酔をかける前から呼吸が荒くなってしまい、その状態が続くと体温が上がり、さらにその状態が続くと喉の部分が腫れてしまったりしまいます。
すると気管チューブを入れることが通常時より難しくなってしまいます。
そのためなるべく興奮する前に素早く麻酔をかけることが大事です。
またどうしても興奮してしまう子は喉の腫れを抑えるような注射を事前に打っておけばそのような心配を減らすことができます。

③麻酔処置後はしっかり自分で呼吸ができるようになるまでギリギリまで気管チューブを抜かない。
麻酔から覚めた直後は自分で行う呼吸も不安定なため、安心できる呼吸状態になるまでは気管チューブを抜かずにしっかり様子を見る。

どの犬種の子に麻酔をかけるときも常にこの3つのポイントは意識していますが、短頭種の子は特に意識してこのポイントを注意しておけば、麻酔時の事故はまず起こることはありません。


軟口蓋過長症は前回お話ししたように突然死の可能性もあるとても怖い状態です。
麻酔をかけるリスクは多少ありますが、手術が無事に終われば長い目で見るとその子の日々の状態はかなり向上します。

軟口蓋過長症に限らず麻酔をかけることで躊躇をされている飼い主様も多いと思いますが、今回のお話で少しでも麻酔をかけることに対する不安が軽減されればうれしく思います。


次回は軟口蓋過長症の手術に関してお話をしたいと思います。

つづく




ぶひ



ツイッター始めました! 
主にブログの更新情報、そしてたまに院長もつぶやいています。
今回のブログの感想や聞きたいことなどもあればぜひツイッターに返信お願いします。
リアルタイムとはいかないかもしれませんがなるべくお答えしたいと思います。

応援よろしくお願いします。↓



ツイッターについて


<お知らせ>

セカンドオピニオンについて

当院でのペットの健康管理について  

※いままでの『院長のつぶやき』をご覧になりたい方はこちらへどうぞ
 → つぶやきのまとめ


 セミナー情報 参加者受付中 
2013年9月25日(水) 第4回デンタルセミナー


2013年10月16日(水) 気軽に始められるワンちゃんのリンパマッサージ講座

リンパマッサージ 極小
関連記事
プロフィール

ベイタウンペットクリニック

Author:ベイタウンペットクリニック
ベイタウンペットクリニックです。
当院では皆様の大切な家族をサポート、飼い主様との十分なコミュニケーションをとり楽しいペットライフを提供するとともに地域密着ホームドクターを目指しています。

☆初めての方はこちらへ
☆お知らせ
☆記事まとめ
ホテルまとめ
ねこのぺーじ
セミナー参加報告
いろいろな病気の解説をしています↓
院長つぶやきまとめ
☆地域猫募金について
最新記事
カテゴリ
おすすめサイト
ツイッターやってます!

ランキング


にほんブログ村 その他ペットブログ 動物病院・獣医へ

blogramで人気ブログを分析
アクセスカウンター