皮膚病セミナー『アトピーとアレルギーの混乱を解決します。』

どうも!院長です。
昨日私は製薬会社主催のセミナーに参加してきました。

アトピーとアレルギーの混乱を解決します。

という皮膚病に関するセミナーで

講師の先生は
永田雅彦先生といって日本獣医皮膚科学会副会長、アジア獣医皮膚科専門医協会理事という役職を持つまさに日本での獣医皮膚科の権威の方です。

より詳しく永田先生のことを知りたい方はこちらを見てみてください。↓

ASC Animal Specialist Center



診療の中で最も相談の多い皮膚病

その皮膚病の中でよく遭遇する皮膚のかゆみ

その皮膚のかゆみの多くの原因と考えられている『アトピー』と『アレルギー』

今回のセミナーはその混乱しやすい『アトピー』と『アレルギー』を理論立てて分かりやすく解説されていたのでとても勉強になりました。

このセミナーにおいて今後の診察に役立ついろいろな気付きがあったのですが、その中で特に皆様に知っておいてほしいと思った内容をひとつお話ししたいと思います。

それは

いままでアレルギーやアトピーが原因と思われていた「かゆみ」の中には「精神的なもの」が影響していることが実際とても多い。

ということでした。


セミナー内の報告では
犬の皮膚病のかゆみの原因の割合は以下の通りでした。

感染症    61%
精神的要因  24%
皮膚炎    18%
内分泌    14%
先天的要因   6%
免疫介在性疾患 4% 
腫瘍      3%
その他    18%

ということで細菌などの感染症が「かゆみ」の原因としてはやはり最も多いのですが、感染が除外できた後もなお続く「かゆみ」はすべてアレルギーやアトピーというわけではなく、

・寝る前の習慣化された行動(足をなめるなど)
・遊んだ後にだけ異常にかじる

などなど生活の中の何かに誘発された行動が「かゆみ」として相談を受ける診察の中で一般的に思われている以上に多い。

ということでした。

そのためこのかゆみの原因として多い『精神的要因』を発見するためのポイントとしては

・飼い主様がワンちゃんの行動のひとつひとつをしっかり観察しているか?
・獣医師、看護士が飼い主様からワンちゃんの問題行動の情報をいかに聞き出すか?

ということになると思いました。

そして実際、精神的要因によるかゆみであれば、

・原因となるものが排除できるものであれば排除していく。
・軽度であれば許容し、局所の消毒のみを行っていく。
・ひどい場合は、抗不安薬などを使用する。

など、アトピー性皮膚炎とは異なる治療方法で改善することができます。

私もいままで診察していて「かゆみ止めの薬を使ってもかゆみが治らない」ということで相談を受けたワンちゃんの中には、飼い主様からしっかりお話を聞いてそのワンちゃんの行動を分析すると実は精神的な要因が多いということも実際多くありました。
そういう精神的な要因で起こる「かゆみ」であればかゆみ止めなどの薬に頼らずに維持ができるようになったワンちゃんも結構います。
もちろんホントにアトピーやアレルギーのワンちゃんは薬なしにはかわいそうな子も実際多いため、一概には言えませんが、かゆみに関して言えば、飼い主様と獣医師含め動物病院のスタッフとのコミュニケーションがうまくとれれば改善できることも多いと改めて思いました。

いままでも飼い主様とのコミュニケーション、十分なインフォームドコンセントなどを意識して日々診察していましたが、今回のセミナーに参加して今まで以上にそのあたりを意識してスタッフ共々診察していこう。
そう再認識することができた一日になりました。

以上院長でした。
今後もセミナーに参加した際は皆様に知っておいてほしいと思われる情報はどんどんこのブログを通じてお話ししていきたいと思います。



関連記事
プロフィール

ベイタウンペットクリニック

Author:ベイタウンペットクリニック
ベイタウンペットクリニックです。
当院では皆様の大切な家族をサポート、飼い主様との十分なコミュニケーションをとり楽しいペットライフを提供するとともに地域密着ホームドクターを目指しています。

☆初めての方はこちらへ
☆お知らせ
☆記事まとめ
ホテルまとめ
ねこのぺーじ
セミナー参加報告
いろいろな病気の解説をしています↓
院長つぶやきまとめ
☆地域猫募金について
最新記事
カテゴリ
おすすめサイト
ツイッターやってます!

ランキング


にほんブログ村 その他ペットブログ 動物病院・獣医へ

blogramで人気ブログを分析
アクセスカウンター