一般的な獣医さんの診療日誌 カルテNo.4 「吐き気が止まりません。」②

前回の続きです!


カルテNo.5 「吐き気が止まりません。」

工藤マロンちゃん  雑種(中型犬) 7歳 体重:12kg


数日前から吐いているということで来院したマロンちゃん。

工藤さんからお話をお聞きすると、現在マロンちゃんは以下のような症状が出ているようでした。

・食欲はあるのだが、2回に1回はフードを吐き戻してしまう。
・水は飲んでも吐いてはいない。
・便は形がある普通のもので下痢ではない。
・この何年ドッグフードの変更はしておらず、一般的な成犬用ドライフードをあげている。
・何か特別ものを食べてしまったなど吐き気につながる思い当たるきっかけは何もない。


元気はいっぱいでお散歩も普通にするので大丈夫だと思ったのですが、念のために連れてきました
と工藤さん。

診察台に乗ったマロンちゃんはやや緊張した様子でしたが、短いしっぽをフリフリさせて私の方を見上げています。

私はマロンちゃんの診察を開始しました。
まずは現状の健康状態を把握するために全身を確認していきます。

はじめに顔の全体の様子を確認したあと、口の中をチェック。歯石は若干付いているものの、口腔内の明らかな異常はなし。

つづいてバンザイの姿勢をとってもらいお腹側に見た目の異常がないかをチェック。特に問題なし。

続いてマロンちゃんの体勢を逆にし、私からお尻の方が見える状態にして聴診で肺や心臓の音を確認。明らかな異常なし。

その他足先や耳の中もチェックするが異常なし。

続いてお腹を触診。触れる範囲で腸の異常なガス貯留や明らかな異物感などはなし。

体温は38.4℃。ワンちゃんの正常な体温は38℃台のため、平熱。

全身の身体検査の結果、明らかな異常は認められませんでした。


ただ胃に関しては、通常肋骨の内側にあるため触診できません。
そのため胃内異物の可能性もあったため、私は工藤さんにX線検査をおすすめしました。


工藤さんは

「元気だし吐き気もそこまで続いているわけではないので今日はそこまでしなくて大丈夫です」

とのことだったためX線検査は行わず、一般的な吐き気止めのお薬を処方し、様子を見てもらうようになりました。



そんな初めての診察より4日後、吐き気が治まらないとのことでマロンちゃんが再び来院されたのでした。


つづく



過去の一般的な獣医さんの診療日誌はこちらへ
カルテNo.1 血尿パニック 
カルテNo.2 ダックスの永遠の悩み 〜椎間板ヘルニア〜
カルテNo.3 多くの中高齢ネコちゃんの悩み 〜慢性腎不全〜





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