症状から考える病気(9) 「多飲多尿」②

前回の続きです!

それでは「多飲多尿」のお話をしていきたいと思います。
まずは「多飲多尿」の中の「多飲」に絞ってお話をします。

「多飲」の鑑別診断のリストは以下のようになります。↓

「多飲」に関しては大きく分類すると、「原発性多飲」と「代償性多飲」が挙げられます。
「原発性多飲」とはその病気が直接、多飲につながるもので、「代償性多飲」は間接的に多飲になるものです。
専門用語も多く分かりづらいと思いますのでいろいろあるんだというぐらいの感じで軽く流して見てみてください。


☆原発性多飲
◯自律神経機能低下
・運動不足
・ストレス環境下
・疼痛
・副腎皮質機能亢進症
・甲状腺機能亢進症
・肝性脳症

◯腎臓排泄以外での循環血液量の減少
・消化器疾患(下痢、嘔吐)
・発熱
・過換気
・出血
・心不全

◯視床下部渇中枢刺激
・腫瘍
・外傷
・炎症

◯消化器浸透圧受容器刺激
・食物(高ナトリウム食)

☆代償性多飲
◯抗利尿ホルモンの合成または分泌の減少や欠乏
・中枢性尿崩症
(特発性、外傷性、腫瘍、下垂体の発達異常、シスト、炎症)
・薬物
(グルココルチコイド、アルコール)

◯尿細管の抗利尿ホルモンに対する反応性の欠如
・先天性腎性尿崩症
・後天性腎性尿崩症
・薬物
・腎髄質の溶質の減少


何のことやら?という感じですよね!?
ではこの「多飲」の症状につながる病気についてなるべく簡単に噛み砕いて説明したいと思います。

実際診察で出会うことのある「多飲」という症状は、その多くが何かしらの原因で

「脱水」

したときです。

吐き気や下痢、発熱などで体が失った水分を欲して水を飲みたくなる。

そのような場合です。そのような脱水症状がないにも関わらず水を良く飲むときは、どこかしらに異常が隠れている可能性があります。

つまり、自宅のワンちゃんネコちゃんがすごい水を飲むようになった。
そのようなときはまず、何か脱水につながる下痢や発熱などの原因があるかどうかを確かめます。
もしそのような原因があればそちらが治ればお水をたくさん飲むという症状は自然と治まります。

しかし、そのような脱水につながる直接的な原因がなければ何か他の「多飲」につながる病気を探っていく必要があるということになります。
実際、脱水をしていれば尿量も当然減るはずです。

ところが「多飲」に加えて「多尿」という症状も加わったときには明らかに体のどこかに異常が隠れていることになるのです。


つづく


症状から考える病気 第1弾『食欲異常』にをご覧になりたい方はこちらへ

参考文献:徴候からみる鑑別診断 学窓社

こものたち 002



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