院長のつぶやき88 膝蓋骨脱臼について ②

前回の続きです!

それではまず、

そもそもこの『膝蓋骨脱臼』がなぜ起きてしまうか?

ということからお話ししていきたいと思います。

ワンちゃんたちは自分の膝の状態などは気にせず日々走り回ったり、ピョンピョン跳ねたりしています。

そのような日々動く中で、例えば急な方向転換をしたり、ジャンプをして着地に失敗したときなど、通常以上に膝に負担がかかってしまったとき、膝のお皿が滑車溝からはずれてしまいます。

つまりアクシデントが原因のことが多いです。

またそのアクシデントにプラスされる要因としては、特に小型犬に多いのですがもともと膝が弱めの子が特にこの膝蓋骨脱臼になりやすくなります。

具体的にどのような子たちかといいますと、滑車溝が成長の過程でしっかり作られずもともと溝の深さが浅めだったり、膝の周囲の筋肉やじん帯などが弱かったりする子たちです。

そういう子たちはそれこそ日々のちょっとした動作で膝蓋骨脱臼に発展していきます。


この膝蓋骨脱臼にはお皿のはずれる状態によって大きく4つの段階(グレード)に分類されます。
いろいろ定義はありますが、とても簡単に解説すると以下のような状態です。


グレード Ⅰ
指で押すと膝のお皿が動くが、膝のお皿自体は正常な位置にある状態。



グレード Ⅱ
膝のお皿ははずれるが指で押すともとの位置に戻せる状態。



グレード Ⅲ

膝のお皿が常にはずれており、指で押すともとの場所に戻せるが、指を離すとはずれてしまう状態。



グレード Ⅳ
膝のお皿がはずれたままで固まってしまい指で押しても動かない状態。


グレード Ⅰ や Ⅱ の状態であればたまにスキップするようなことはあってもうまく付き合っていけるレベルですが、グレード Ⅲ や Ⅳ の段階になると、歩き方もぎこちなくなってきたり、場合によってはじん帯が切れてしまったり、骨が変形してきたりとさまざまな障害が出てしまうこともあります。

通常、一度膝がはずれるとその後どんどんはずれやすくなり、時間とともにグレードがどんどん悪い方に進行していきます。

この病気は基本的には膝がはずれるという骨格の問題のため、お薬で治せるものではありません。
グレードⅢやグレードⅣのようなある程度ひどくなってしまった子に関しては根本的解決には手術をして膝を矯正する必要があります。

動物病院で獣医さんから『お皿がはずれますね。』と言われ、手術のことを言われた経験がある方も実際かなりいるのではないでしょうか?

しかし具体的には膝の手術とはどういうものなのかイメージがしづらい方も多いと思います。

そこで、次回そんな気になる膝の手術に関してお話したいと思います。

つづく



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