院長のつぶやき86 「がん」と向き合うために知っておくべきこと ⑨

前回のつづきです!

それでは今回は抗がん剤の副作用についてのお話をしたいと思います。

そもそも抗がん剤は「がん」細胞を死滅させるお薬ですが、そのときに正常な細胞も一緒にダメージを受けます。

ただ「がん」細胞は正常細胞と比べて抗がん剤からの回復する時間が多くかかります。
そのため正常な細胞が抗がん剤によって受けたダメージの回復を待ってから、追加で抗がん剤を行っていくと「がん」細胞だけ少なくしていくことが可能になるわけです。


イメージとしてはこのような感じです! ↓

こうがんざいざい



ただどうしても抗がん剤を行うときに正常な細胞がダメージを受けることは避けられないため、そのときのダメージを受けたところによってさまざまな症状が出てきてしまいます。

抗がん剤投与後に出てくる代表的な症状は

①骨髄抑制 
骨髄に負担がかかり、貧血が起きたり、体の抵抗力が落ちたりします。

②消化器症状
胃腸の粘膜がダメージを受けて下痢や嘔吐が出る。

③脱毛
全身の毛が抜けていく。

④腎障害や肝障害
抗がん剤が腎臓や肝臓に負担がかかり機能が低下する。

⑤膀胱炎
抗がん剤の影響で血尿や頻尿が出てくる。

⑥末梢神経障害
お腹の動きが止まってしまい、食欲が落ちたり消化器症状が出てくる。

⑦心筋障害

抗がん剤が心臓の細胞に負担をかけるようになり心臓の機能が低下する。

⑧アレルギー様反応

抗がん剤に反応し、かゆみが出たり、皮膚が腫れてきたりする。

⑨皮膚障害
抗がん剤が血管から漏れ出ることで皮膚が壊死してしまう。


ただこれらの症状は抗がん剤の種類によりどんな副作用がどれくらい時間が経ってから出てくるかなどはある程度予測できます。

そのためその時々に適切な予防的処置をしていけば副作用による体の負担は軽減することができます。






以上で、

「がん」と向き合うために知っておくべきこと

に関してのお話は一区切りにしたいと思います。

今回は「がん」の治療方法に関して代表的な外科療法、放射線療法、化学療法についてのお話をさせて頂きました。
「がん」の治療には現在、『分子標的療法』『活性化リンパ球療法』など新しい治療も少しずつですが増えてきています。
「がん」の種類や状況により行える治療は異なりますが、そのときの状況によって行える治療の選択肢はいくつかあると思います。


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により「がん」の治療は大きく異なります。

どんな病気にでも当てはまりますが、特に「がん」の治療に関しては主治医の先生としっかり相談した上で治療方針を決めて頂くのがいいと思います。


次回からはまた新しいトピックのお話をしていきたいと思います。


参考文献
犬と猫の腫瘍学 interzoo
日本獣医がん学会 講演要旨集



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