症状から考える病気(3) 「食欲異常」②

前回のつづきです!!

それでは今回は『食欲異常』の中の「食欲不振」の鑑別診断についてお話ししたいと思います。

まずは教科書に書かれているリストをそのまま記載します。

食欲不振の鑑別診断リスト
☆一次性食欲不振
◯神経学的疾患
 ・頭蓋内圧亢進:脳浮腫、水頭症
 ・頭蓋内の痛み
 ・視床下部疾患:腫瘍、感染、外傷
◯心因性
 ・おいしくない食物
 ・ストレス
 ・環境変化
◯嗅覚の消失

☆二次性食欲不振
◯疼痛(痛み)
 ・腹部、胸部、筋骨格系、泌尿生殖器
◯腹部臓器の疾患
 ・臓器腫大、炎症、腫瘍
◯中毒性
 ・外因性:薬物、毒物
 ・内因性:代謝性毒物、内毒素、発熱物質
 ・内分泌性:副腎機能不全、高カルシウム血症
◯あらゆる部位の腫瘍
◯感染症
◯その他
 ・心疾患
 ・エネルギー不足
 ・車酔い
 ・高温(環境温度)
 ・自己免疫疾患
 ・薬物の影響:抗がん剤、抗生物質など

☆偽性食欲不振
◯口腔内疾患
 ・歯根膿瘍、歯牙疾患
 ・異物
 ・口内炎、扁桃炎、咽頭炎
◯舌麻痺
◯下顎麻痺
◯顎骨骨折、関節脱臼
◯眼球後疾患
・膿瘍
・炎症
・腫瘍
◯失明
◯食道炎
◯持続性筋硬直
◯側頭下顎筋炎




とても多いですよね・・・。

なので分かりやすく大まかに私が要約すると、

①頭の中の問題(脳の異常)
②精神的なもの
③体のどこかが痛い(違和感がある)
④中毒
⑤腫瘍
⑥異物
⑦目が見えない。

このような感じです。
結局は何かしらによって異常や違和感があるとすべて食欲不振につながってくるわけです。

そのため、何かしら飼い主様が原因として考えられるものが分かれば
(引っ越したばかりでストレスがかかっている、昨日はしゃぎすぎて腰を痛めた、オモチャを飲み込んでしまった・・・)
それが食欲不振を引き起こしていると分かりやすいのですが、
飼い主様が全く身に覚えがなくて突然食欲が無くなってきたというのが、一番獣医さんを悩ませます。

全く飼い主様から情報がなく、食欲がないというときは獣医さんは身体検査と必要に応じた各種検査、そして自分の経験と知識から、上記の鑑別リストを一つずつ照らし合わせていき、診断へと導いていきます。

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それでは次回は『多食症』の鑑別診断についてお話ししていきます。

つづく



参考文献:徴候からみる鑑別診断 学窓社





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