院長のつぶやき76 ネコちゃんの尿閉について ⑥

前回の続きです!

実は尿石症と細菌性膀胱炎は密接に関連しています。

まずは細菌性膀胱炎からお話ししていきます。

細菌たちは常に自分たちの仲間を増やしていこうと企んでいます。
膀胱や尿道で増殖する細菌はアルカリ性の環境が好きです。
そのため自分たちで尿をアルカリ性にする作用のあるウレアーゼという物質を出して尿をどんどんアルカリ性に傾け、自分たちが増殖しやすい環境を作っていきます。

また膀胱炎によって出てくる炎症産物は、尿結石の材料に欠かせないものです。

つまり膀胱炎になることで結石ができる環境と材料が整っていくわけです。

するといままで尿結石が出ていなかった子も尿がアルカリ性に傾くことでストルバイト結石ができてくることがあります。


逆にはじめ尿結石ができた子はその結石が膀胱の粘膜を物理的に刺激し、そのうち膀胱炎が起きてくるようになります。
膀胱炎がひどくなってくると、細菌たちが繁殖しやすい環境が整ってくるため、細菌性膀胱炎に発展するようになります。

これが簡単ではありますが、膀胱炎と尿石症の密接な関係の理由です。

そのため動物病院で治療を開始していく際は一方の病気しかなくても必ずもう一方の病気を意識しながら治療を行っています。


はじめの尿検査で細菌と結石が両方ともありました。


そういう場合でも実はどちらかがメインで、もう一方があとから二次的に起きている。

そんなことも実際あり得るわけです。

次回はそのどちらがメインの病気であるかの見極め方についてお話ししたいと思います。
これを知ればもしかしたら尿石症対策の処方食をずっと食べ続ける必要がなくなるかもしれませんよ!?

つづく





参考文献:CLINIC NOTE No.70



<お知らせ>

セカンドオピニオンについて

新しいフードサービス始めます!

当院でのペットの健康管理について  

※いままでの『院長のつぶやき』をご覧になりたい方はこちらへどうぞ
 → つぶやきのまとめ


期間限定キャンペーンのお知らせ> 
秋健診のお知らせ  

秋のフィラリア予防キャンペーン

冬のデンタルキャンペーン

ねこちゃん健康 CHECK  



 セミナー情報 参加者受付中 
2013年1月29日 ネコちゃんセミナー開催のお知らせ 


関連記事
プロフィール

ベイタウンペットクリニック

Author:ベイタウンペットクリニック
ベイタウンペットクリニックです。
当院では皆様の大切な家族をサポート、飼い主様との十分なコミュニケーションをとり楽しいペットライフを提供するとともに地域密着ホームドクターを目指しています。

☆初めての方はこちらへ
☆お知らせ
☆記事まとめ
ホテルまとめ
ねこのぺーじ
セミナー参加報告
いろいろな病気の解説をしています↓
院長つぶやきまとめ
☆地域猫募金について
最新記事
カテゴリ
おすすめサイト
ツイッターやってます!

ランキング


にほんブログ村 その他ペットブログ 動物病院・獣医へ

blogramで人気ブログを分析
アクセスカウンター