院長のつぶやき73 ネコちゃんの尿閉について ③

前回の続きです!

今回は実際、動物病院でネコちゃんの尿閉を発見したときの解除の方法についてお話ししたいと思います。

一言で簡潔にお伝えすると、

尿閉解除の方法は尿道にカテーテルを挿入して閉塞部位を取り除きます!


カテーテルは動物病院にもよりますが、通常このようなものを使います。↓

カテー


これらを使って尿道の先端からゆっくり挿入していくのですが、
通常、来院前からネコちゃん自体が違和感を感じて下腹部を舐め壊していることが多く、ペニスの先端も腫れていることがほとんどです。そのためこのカテーテルを入れる作業はとても繊細で難しい作業になります。
しかもネコちゃん自体も痛み違和感を強く感じているため、大暴れをしてしまうこともけっこうあります。

そのため必要によっては鎮静剤を使用して確実に行うようにします。

ペニスの先端になんとかカテーテルが入ったらそれを少しずつ尿道に挿入していきます。

nyoukate.jpg
イメージです


その過程で詰まる場所があればその都度、カテーテルに生理食塩水などを勢いよく注入し、詰まりの原因を除去していきます。

無事に膀胱まで到達したら、膀胱洗浄を行いできるかぎり炎症物質を取り除きます。


以上が尿閉解除の流れになります。

簡単にお話ししてきましたが、この行程はその子の尿閉の状態によっても大きく異なり、スムーズにできないこともしばしばです。


無事に尿閉解除ができたとしても、状態によってはまたすぐに再尿閉してしまう子もいます。そういう子に関してはしばらく尿カテーテルを入れて確実に尿が出るようになるまで管理します。
また前回お話ししましたが、尿閉解除できるまでにだいぶ時間が経過してしまい内臓にかなり負担がかかってしまった子に関しては、尿閉解除できた後に集中的な内科治療が必要になってきます。

つまり尿閉解除ができてからが命に関わる治療の始まりになるわけです。


尿閉解除するときも尿閉解除した後も大変な病気であることは間違いありません。
そのため繰り返しお伝えしているようですが、自宅のネコちゃんの排尿に関する違和感に気づいたら早めに動物病院に来院されるのが一番確実です。


それでは次回から、尿閉の原因になることが多い猫下部尿路疾患についてお話ししていきたいと思います。

つづく




参考文献: CLINIC NOTE No.69
特集 ネコの尿閉 〜病態、そして診察から治療まで〜 






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