院長のつぶやき72 ネコちゃんの尿閉について ②

前回の続きです!

まず始めに尿閉の恐ろしさについて分かっていただくために一般的に言われている尿閉になったときの症状を時間の経過ごとにお話ししていきたいと思います。

1)尿閉後数時間、または完全ではなく部分的に閉塞した場合
・意識レベルは正常
・頻尿
・血尿
・排尿困難
・尿がポタポタ垂れる
・排尿痛
・異常に鳴く
・物陰に隠れる
・落ち着きが無くなる
・触られるのを嫌がる
・陰部を舐める   など

2)完全閉塞後24時間以上
上記の症状に加えて
・意識レベルの低下
・食欲不振
・嘔吐
・低体温
・脱水     など

3)完全閉塞48時間以上
・意識レベルさらに低下
・不整脈
・重度脱水
・血圧低下    など


いかがでしょうか?


怖いですよね。

尿道閉塞になると尿道の詰まっている部分を解除しない限りは改善しません。
上記の症状の通り、はじめは尿が出にくいことによって出でくる症状だけですが、完全に尿閉になってしまうと尿が出なくなることによって腎臓に負担をかけ急性腎不全という症状に発展します!
症状はそれだけに留まらず、体のバランスを保つために重要な電解質が崩れ、不整脈が出始めたり、膀胱粘膜が著しく損傷して重度の血尿から貧血が進行したりなど、24〜48時間おしっこが出ない状態が続くと亡くなってしまう可能性も高いとても危険な状態になってしまいます。

私の獣医人生の中で、来院した時点ですでに尿閉になってからかなり時間が経過しており、尿閉を解除できてもそのあと体の状態を改善しきれず亡くなってしまったネコちゃんを数多く見ています。

『ネコちゃんはいつも元気で、あまり病気にかからない』
と思われている飼い主様も実際とても多いので、病院に来院されるのがどうしても遅くなってしまうということも病態を悪化させてしまう要因の一つになっています。

今回お話しした尿閉後数時間の状態で気づければ命に関わる事態にまで発展することはまずありません。

何か異常に気づいたら安心のために早めにお近くの動物病院へ

今回の症状も参考にして頂ければ幸いです。

次回は実際尿閉になってしまった場合、病院ではどのような治療をするのか?
そのあたりをお話ししたいと思います。

つづく


参考文献: CLINIC NOTE No.69
特集 ネコの尿閉 〜病態、そして診察から治療まで〜 

nyouhei.jpg




<お知らせ>

セカンドオピニオンについて

新しいフードサービス始めます!

当院でのペットの健康管理について  

※いままでの『院長のつぶやき』をご覧になりたい方はこちらへどうぞ
 → つぶやきのまとめ


期間限定キャンペーンのお知らせ> 
秋健診のお知らせ  

秋のフィラリア予防キャンペーン

冬のデンタルキャンペーン

ねこちゃん健康 CHECK  





 セミナー情報 参加者受付中 
2013年1月29日 ネコちゃんセミナー開催のお知らせ 

関連記事
プロフィール

ベイタウンペットクリニック

Author:ベイタウンペットクリニック
ベイタウンペットクリニックです。
当院では皆様の大切な家族をサポート、飼い主様との十分なコミュニケーションをとり楽しいペットライフを提供するとともに地域密着ホームドクターを目指しています。

☆初めての方はこちらへ
☆お知らせ
☆記事まとめ
ホテルまとめ
ねこのぺーじ
セミナー参加報告
いろいろな病気の解説をしています↓
院長つぶやきまとめ
☆地域猫募金について
最新記事
カテゴリ
おすすめサイト
ツイッターやってます!

ランキング


にほんブログ村 その他ペットブログ 動物病院・獣医へ

blogramで人気ブログを分析
アクセスカウンター