院長のつぶやき68 犬の心臓病の早期発見早期治療を目指す! ④

前回の続きです!

それでは『僧帽弁閉鎖不全症』の場合はどうなってしまうかを解説してきたいと思います。

『僧帽弁閉鎖不全症』になると、前回7)の行程である、左心室から全身に血液を送り出すときに左心室内の血液が左心房に逆流してしまうのです。
心11



この逆流する音が聴診器を心臓に当てたときに雑音として聞こえてくるのです。
僧帽弁閉鎖不全症の初期のときはほぼ無症状で、全身に悪影響が出ることはありません。

しかしある程度逆流がひどくなってくると、全身に血液を送るポンプの機能が落ちてきてしまいます。
すると心臓は自分の筋肉を増やすことでその衰えてきているポンプの機能を補おうとします。
それがレントゲン上で見られる心肥大につながっていくのです。

心12




そして心臓がある程度大きくなってくると心臓の上部にある気管を圧迫して咳が出るようになったり、
血液がうまく全身に行き渡らなくなってきて疲れやすくなってきたり、腎臓や肝臓などの内臓の機能も衰えてきてしまいます。

そしてその状態がさらにひどくなってくると、血液がうまく全身に巡らなくなり血液が血管内によどんできてしまいます。
そのよどみが極端になってくると、そのよどむ場所によって肺水腫腹水が出てくることになります。

心13





僧帽弁閉鎖不全症の病態分かって頂けたでしょうか?
基本的に心臓は一度悪くなると元に戻すことはできません。
今の心臓の状態をできるだけ悪化させないように保っていくかが心臓の治療の基本になります。

そのため今回説明したような流れのなるべく初期にこの僧帽弁閉鎖不全症を発見することができれば、そんなにひどい症状を出すこと無く維持していくことが可能になってくるのです。

次回は今回の流れを理解して頂いた上で、僧帽弁閉鎖不全症になったときに一般的に処方されるお薬についてお話ししたいと思います。


つづく




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