一般的な獣医さんの診療日誌 カルテNo.1 血尿パニック ①

どうも!院長です。
今回から新しい企画として私が今まで診察で経験した実際の出来事をもとに動物病院に関することを皆様にご紹介していきたいと思います。
私たち獣医にとっては日常的なことも一般の方から見ると非日常なことも多いと思うので、動物病院のスタッフたちがどのようなことを考え、どのように治療しているかを分かっていただけたら嬉しく思います。

第1回目としては10月のブログで季節の多い病気として紹介した尿石症に関してのエピソードをお話したいと思います。

私がまだこの病院の院長になる前の勤務医時代のとある冬のお話です。
それではつたない文章ですがお付き合いください。






カルテNo.1 安藤トムちゃん(仮名) 5才 トイプードル


「安藤さーん。お待たせ致しました。診察室にお入りください。」

看護士が診察室に呼び入れる。

赤いダウンコートをきた40代くらいの女性の飼い主様がワンちゃんを抱えて診察室に入ってきました。
診察台に降ろされたトムちゃんはそのまま立つことなくうずくまり、ハァハァと舌を出しながら明らかに苦しそうな息をしているのでした。

私はすぐにトムちゃんが緊急を要する状態であると感じ取りました。

「かなり具合悪そうですね。いつからこのような状態になったのですか?」

『今、目の前にいる子は危険な状態である。』私はそんな自分の焦る気持ちを抑えながら、頭の中で今回の症状から想定しうる病気のリストを思い浮かべながら安藤さんに問診を開始したのでした。

「昨夜から急に立てなくなってしまったんです。2~3週間くらい前からたまに尿に血が混じっていたのですがこの子は気にすることなかったので様子を見ていたんです。」
淡々と状態を話し始める安藤さん。

『血尿・・・。』頭の中の病気リストと照らし合わせる。
『おそらくあの病気だろう・・。』
そんな想定をしながら診察を進める。

「ちょっとお腹を触りますね。」
看護士さんにトムちゃんをゆっくり支えながら立たせてもらう。
そして私も負担をかけないようにゆっくりとトムちゃんのお腹に手をかける。
上腹部から下腹部にかけて丁寧に触診を進めていく。

すると・・・



ガチッ 


と下腹部にソフトボール大の硬いものが触れたのでした・・・。

つづく



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