院長のつぶやき53 乳腺腫瘍について ④

前回の続きです!

獣医さんが乳腺のしこりを発見したときにまず考えるのは

「乳腺腫瘍」か、「それ以外のもの」か?

と言うことです。

乳腺腫瘍ができる子は避妊手術をしていない子が多く、女性ホルモンが乱れていることが十分考えられます。
そのため診察時に「しこり」とは別に、乳腺が張っていたり、お乳が出たり、乳腺炎が起きていたりというような女性ホルモンの過剰によって起きる症状が併用していることも実際多いです。

そのため前回お話しした細胞診を乳腺の「しこり」で実施して分かる情報としては

「乳腺由来の細胞」 か、 「それ以外の細胞」 か?


というようなことまでしか分かりません。

よく飼い主様から質問として

「この検査で悪性か良性かは分からないのですか?」

ということをよくお聞きしますが、その回答としては

「わかりません。」

というのが実際のところです。
その理由としては

乳腺腫瘍によっては同一腫瘍内に良性部分と悪性部分が混在し、しっかりとした評価ができない可能性があるからです。


「それならこの検査を行う意義はあるのですか?」

そう思われる飼い主様もいらっしゃると思います。

しかし、この細胞診の検査を行うことによって「肥満細胞腫やリンパ腫などの細胞診で判断できる他の腫瘍」だったり「炎症性のもの」、人のニキビのようなできものである『類表皮嚢胞』と言ったものであればこの検査で十分判断できます。

そのため私はこの細胞診を行った上で今後の治療方針を決めるのが一番だと考えています。

次回は細胞診で実際、乳腺腫瘍が疑わしいと判断されたときに切除していくためのステップをお話ししていきたいと思います。

つづく




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