院長のつぶやき52 乳腺腫瘍について ③

前回の続きです!

乳腺腫瘍の恐ろしさ分かって頂けたでしょうか?

これからそんな乳腺腫瘍の診断方法についてお話ししていきたいのですが、その前にまた少し脱線させてください。


まず想像してみてください。

皆様は自宅でいつも通りに何気なくワンちゃんネコちゃんを触っています。
そんなとき、もしも体のどこかにはっきりと触ることのできる「しこり」を見つけてしまったら?



いかがでしょう?





心配ですよね・・・。


そんなときはまずかかりつけの病院に相談されると思います。


そういうときに動物病院でまず獣医さんが行う検査は

細胞診(FNA)です。

細胞診とはその問題となっている「しこり」に細い針を刺し細胞を取り、それをスライドガラスに落とし染色をし、顕微鏡で調べる検査です。

fna.jpg
スライドガラスと吸引する注射器

この検査により、その「しこり」が腫瘍か炎症かそれ以外かといった大まかな判断をすることができます。

この検査の利点としては院内で迅速にでき、かつ腫瘍のできる場所にもよりますが麻酔をかけずに行えるということです。

欠点としては取れる細胞が少なかったり、診断がつかなかったりするということです。

この欠点について久々に私の低レベルな絵を使って説明しますと、こういうことです。

腫瘍を疑う「しこり」に針を刺します。

FNA1.jpg


しかし実際その「しこり」のできた経過が長かったりすると、中の組織が既にダメになってしまっている(壊死している)ことがあるんです。 
こんなイメージです! ↓

FNA2.jpg



このような状態だとせっかく針を刺して細胞を取っても見たい細胞が取れていない可能性があるんです。そのためこの細胞診を行う際は最低でも2回以上は針を刺し、この検査の精度を挙げるようにします。

FNA3.jpg

しかしあくまでも針先に入った微量の細胞なので情報が少なく、はじめに書いたようにあくまで大まかな目安としての検査になります。

この細胞診で腫瘍があやしいというような結果が出ましたら、改めて麻酔をかけてその「しこり」を切除し、外部の検査センターで病理組織検査を行い確定診断してもらいます。


細胞診について分かって頂けたでしょうか?
ちょっと長くなってしまったので乳腺腫瘍の細胞診については次回お話ししたいと思います。

つづく






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