ベイタウンペットクリニックBlog
ベイタウンペットクリニックのブログです。 主に病院からのお知らせ、ちょっとしたことや日々のことなどを配信しております。
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院長のつぶやき49 ペットの歯周病について ⑦
前回の続きです!
今回はスケーリングを行う上で基本である
「麻酔」に関してお話ししたいと思います。
スケーリングに限らず、スムーズな手術や処置を行う場合は麻酔は必要不可欠なものです。
なぜなら動物たちは動くからです!
人はこれから自分が何をされるかも分かりますので多少痛い事をされても我慢もできますし、動かずじっとしている事もできます。
しかし、動物たちの場合はそうはいきません。
そのため安全に処置を行うには麻酔をかけておとなしくさせる事がどうしても必要なのです。
麻酔に関しては過去のブログでも紹介しています。よろしければこちらもご覧下さい! ↓
麻酔の目的についてはこちらへ
当院で麻酔をかける必要が出たときにまず行う事は
①身体検査
まずすべての基本になります。聴診、触診など私の五感で感じる事のできるところで明らかな異常がないかを確かめます。
この身体検査により次に行う術前検査の内容が変わってきます。
②血液検査
腎臓、肝臓など麻酔をかける上で重要な項目を調べます。
そしてある程度高齢の子たちはこの血液検査に加えて甲状腺ホルモンの検査も実施します。
→ 甲状腺ホルモンに関してはこちらへ
③画像診断(レントゲン検査、超音波検査)
中高齢以上の子に関しては必須で、若い子に関しても血液検査で異常値が出てくる場合は実施します。
④その他
必要に応じてその他、尿検査、心電図、細胞診検査などを行います。
このように総合的にその子を判断し、麻酔に耐えうる体の状態かを確かめます。
その上でその子の状態に合わせた麻酔をかけていきます。
麻酔は通常、はじめに注射麻酔でその子を寝かせてから気管チューブを入れ吸入麻酔(ガス麻酔)で維持します。
麻酔薬も以前と比べてだいぶ進化し、安全性は高まっています。
そのため上記のような術前の検査で明らかな異常がない事が確かめられれば麻酔をかけることによって具合が悪くなってしまうという事はほとんどありません。
以上、麻酔に関して簡単にではありますが、お話しさせて頂きました。
デンタルケアがしっかりできて歯垢歯石がつく事なければ麻酔をかける必要はもちろんありません。
しかしある程度ついてしまった歯石はスケーリングによってしか改善させる事はできません。
歯石除去を迷われている方は主治医にまずご相談してもらう事をおすすめします。
以上院長でした。
次回からはまた新たなエピソードをお話ししていきたいと思います。
参考
『歯周病とホームケア』セミナー資料より
今回の内容は以前の院内セミナーで学んだ内容の一部です。
このセミナーに関して紹介した過去の記事はこちらに書かれております。
よろしければこちらもご覧になってみてください。
→ 院内セミナー①「歯周病とホームケア」
院内セミナー②「デンタル製品のご紹介」
院内セミナー③「デンタルケア 〜 ブラッシング 〜」
院内セミナー④「デンタルケア 〜 デンタルガム 〜」
院内セミナー⑤「デンタルケア 〜 アクアデント 〜」

<お知らせ>
9月25日(火)デンタルセミナー開催決定!!
新しいフードサービス始めます!
当院でのペットの健康管理について
※いままでの『院長のつぶやき』をご覧になりたい方はこちらへどうぞ
→ つぶやきのまとめ
今回はスケーリングを行う上で基本である
「麻酔」に関してお話ししたいと思います。
スケーリングに限らず、スムーズな手術や処置を行う場合は麻酔は必要不可欠なものです。
なぜなら動物たちは動くからです!
人はこれから自分が何をされるかも分かりますので多少痛い事をされても我慢もできますし、動かずじっとしている事もできます。
しかし、動物たちの場合はそうはいきません。
そのため安全に処置を行うには麻酔をかけておとなしくさせる事がどうしても必要なのです。
麻酔に関しては過去のブログでも紹介しています。よろしければこちらもご覧下さい! ↓
麻酔の目的についてはこちらへ
当院で麻酔をかける必要が出たときにまず行う事は
①身体検査
まずすべての基本になります。聴診、触診など私の五感で感じる事のできるところで明らかな異常がないかを確かめます。
この身体検査により次に行う術前検査の内容が変わってきます。
②血液検査
腎臓、肝臓など麻酔をかける上で重要な項目を調べます。
そしてある程度高齢の子たちはこの血液検査に加えて甲状腺ホルモンの検査も実施します。
→ 甲状腺ホルモンに関してはこちらへ
③画像診断(レントゲン検査、超音波検査)
中高齢以上の子に関しては必須で、若い子に関しても血液検査で異常値が出てくる場合は実施します。
④その他
必要に応じてその他、尿検査、心電図、細胞診検査などを行います。
このように総合的にその子を判断し、麻酔に耐えうる体の状態かを確かめます。
その上でその子の状態に合わせた麻酔をかけていきます。
麻酔は通常、はじめに注射麻酔でその子を寝かせてから気管チューブを入れ吸入麻酔(ガス麻酔)で維持します。
麻酔薬も以前と比べてだいぶ進化し、安全性は高まっています。
そのため上記のような術前の検査で明らかな異常がない事が確かめられれば麻酔をかけることによって具合が悪くなってしまうという事はほとんどありません。
以上、麻酔に関して簡単にではありますが、お話しさせて頂きました。
デンタルケアがしっかりできて歯垢歯石がつく事なければ麻酔をかける必要はもちろんありません。
しかしある程度ついてしまった歯石はスケーリングによってしか改善させる事はできません。
歯石除去を迷われている方は主治医にまずご相談してもらう事をおすすめします。
以上院長でした。
次回からはまた新たなエピソードをお話ししていきたいと思います。
参考
『歯周病とホームケア』セミナー資料より
今回の内容は以前の院内セミナーで学んだ内容の一部です。
このセミナーに関して紹介した過去の記事はこちらに書かれております。
よろしければこちらもご覧になってみてください。
→ 院内セミナー①「歯周病とホームケア」
院内セミナー②「デンタル製品のご紹介」
院内セミナー③「デンタルケア 〜 ブラッシング 〜」
院内セミナー④「デンタルケア 〜 デンタルガム 〜」
院内セミナー⑤「デンタルケア 〜 アクアデント 〜」


9月25日(火)デンタルセミナー開催決定!!
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当院でのペットの健康管理について
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