院長のつぶやき45 ペットの歯周病について ③

前回の続きです。

そもそも歯垢(プラーク)とは何なのでしょうか?

歯垢とは口の中の細菌が食べ物のカスや口腔内の細胞などと混じりあった塊です。
歯垢は食事後6〜8時間で歯の表面に付着をし始めます。

歯の表面が傷つきガタガタしているとさらに歯垢はつきやすくなります。

しかし、この歯垢は歯磨きをする事で除去する事が可能です!

素晴らしいですね!


一方、歯石とは付着した歯垢が唾液に含まれるミネラル分によって石灰化したものです。

歯垢は付着後3〜5日で歯石に変化します。

一度この歯石になってしまうと、歯磨きで除去することはできなくなります。

それは一大事ですね!

そのため歯垢の状態であれば歯磨きすれば大丈夫なのですが、歯石がある程度ついてしまうと歯磨きをしても除去する事ができないため、スケーリングの処置(麻酔下での歯石除去)が必要になってきてしまうんです。

歯垢と歯石の違い分かって頂けたでしょうか?

このように歯周病を発展させないためには、日々の歯磨きが大事になってくる訳です。

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※ デンタルケアについての過去のブログはこちらへ

そして最近では上記の歯垢と歯石の形成には「バイオフィルム」の存在が重要な役割を果たしているとも言われています。

「バイオフィルム」?

と、あまり聞き慣れない方も多いかもしれません。

バイオフィルムとは細菌たちが自らをフィルム上に包み込むもので、これにより、免疫や抗菌薬に対し抵抗力を持つようになります。口の中の細菌たちはこのバイオフィルムを作り歯の表面に付着していきます。
歯の表面がヌメッとしていることがあるかもしれませんがそのぬめりの原因はこのバイオフィルムです。
しかもこのバイオフィルムは歯磨きでは除去することができません!
バイオフィルムまでしっかり除去するにはスケーリングが必要なのです。

つまりバイオフィルムが存在していると常に歯垢が形成されやすい状態であり、歯垢ができるとただちに歯石が形成されていきます。

そのため何かしらのデンタルケアをしていかないとどんどん口腔内の環境は悪くなっていってしまうのです。

日々のデンタルケアの重要性分かって頂けたでしょうか?

デンタルケアに関しては以下の参考にもあります過去の記事を参考にして頂ければありがたいです。

しかしどんなにデンタルケアをしていてもその子によっては歯石がどうしてもついてきてしまいます。
ある程度歯石がついてしまうと上記でもお話ししていますがスケーリングが不可欠なものになってきます。

次回はスケーリング(麻酔下での歯石除去)についてお話ししたいと思います。

つづく


参考
『歯周病とホームケア』セミナー資料より

今回の内容は以前の院内セミナーで学んだ内容の一部です。
このセミナーに関して紹介した過去の記事はこちらに書かれております。
よろしければこちらもご覧になってみてください。
→ 院内セミナー①「歯周病とホームケア」
  院内セミナー②「デンタル製品のご紹介」
  院内セミナー③「デンタルケア 〜 ブラッシング 〜」
  院内セミナー④「デンタルケア 〜 デンタルガム 〜」
  院内セミナー⑤「デンタルケア 〜 アクアデント 〜」




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※いままでの『院長のつぶやき』をご覧になりたい方はこちらへどうぞ
 → つぶやきのまとめ
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