院長のつぶやき37 「犬から見た世界」③ 犬が嗅ぎ取っているものは?

前回の続きです。

引き続きこちらの本に関しての内容をお話ししています。↓


犬から見た世界―その目で耳で鼻で感じていること犬から見た世界―その目で耳で鼻で感じていること
(2012/03)
アレクサンドラ ホロウィッツ

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今回は犬の「嗅ぐ」という行為に関しての記述についてお話ししていきたいと思います。

まず人間と犬では匂いの感じ方は大きく異なります。

人間の鼻にはおよそ600万の嗅覚受容体がある。牧羊犬の鼻は2億以上、ビーグルの鼻は、3億以上である。犬は人間にくらべ、嗅細胞にかかわる遺伝子がもっと多く、細胞自体の数や種類ももっと多く、検知できる匂いの種類ももっと多い。犬と人間では、匂いの経験の違いはすさまじいものがある。 (中略)  彼らにくらべれば私たちは完全に嗅覚欠如症であり、まったく匂いを感じないに等しい。(P.92)

とあります。つまり犬の嗅覚は人間の感じることができない匂いを常に感じ取っているようなんです。

そしてそれ以後いろいろな匂いの記述がありましたが、その中で私が一番驚いたのは、犬たちは私たち人間の『恐怖』を嗅ぐことができる!ということです。

恐そうな知らない犬が近づいてくるとき、こちらの不安や恐怖を彼はどうやって嗅ぎ取るのだろうか?まずストレスを感じるとわたしたちは自然に汗をかき、その汗がストレス下にあるわたしたちの匂いを運ぶ。それが犬にとっての最初の手がかりだ。もうひとつ、体が危険なものから全力で逃げるのに必要なアドレナリンは、わたしたちの鼻では嗅げないが、犬の敏感な鼻はそれを嗅ぎ取る。これが二番目の手がかりである。恐怖を感じたときのわたしたちの匂いがこうした生理学的変化を反映しているとすれば、犬がわたしたちの不安や恐怖を感じ取るというのはおおいに考えられる。(P.101)


驚きじゃないですか?
このことが事実だとすれば、犬たちは私たちの感情の乱れを匂いを通じて感じ取っているということになります。


昔から

犬は人間の気持ちがわかる

と言われていますが科学的にはこのようなことが関与しているのかもしれませんね?


私が獣医師の一年目だった頃、犬達があまり言うことを聞いてくれなかったのをよく覚えています。

それは犬たちが私の未熟さを匂いで感じ取り、

『こいつなら何とかなりそうだ!』

と私のことを下に見ていたんですかね?

そう考えると

私はいろんな犬たちに獣医師として育ててもらったんだなぁ

と、しみじみと思ってしまいました。


次回ももう少しこの本についてお話ししたいと思います。

つづく







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