ベイタウンペットクリニックBlog
ベイタウンペットクリニックのブログです。 主に病院からのお知らせ、ちょっとしたことや日々のことなどを配信しております。
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スタッフのつぶやき93 「新型コロナウイルス感染症について」
院長です。
このところの新型コロナウイルスの影響で私たちの生活は一変してしまいました。
今回の新型コロナウイルスの感染予防として他人との接触を極力避ける自粛生活が続いていますが、今の私たちが思っている不自由さ、生きづらさは逆に考えると、今までいかに私たちは多くの人とつながりを持っていたかを実感することになりました。
早く新型コロナウイルスが収束し、感染を恐れることなく、マスクをせずにのびのびと生活ができる日が来ることを願うばかりです。
最近、当院の診察でも飼い主様から新型コロナウイルスの話をよく聞かれることになりました。
そのため本日は飼い主様に最近よく質問を受けるようになった
「新型コロナウイルスが犬や猫に感染するのか?」
という質問についての私の考えについてお話ししたいと思います。
少し前のニュースになりますが、
香港で新型コロナウイルス陽性の人が飼っていた犬が検査で弱陽性であったとのニュースがありました。
ただこの愛犬自体に症状がなく、その愛犬から検出されたウイルスが実際に感染を起こすウイルスだったのかも不明です。
またベルギーでは飼い猫が感染し、新型コロナウイルスが関与しているかは不明ですが、呼吸器症状や消化器症状が認められたとのことでした。
またその後に香港で確認された新型コロナウイルス陽性の猫は肺炎などの症状はないとのことでした。
日々のニュースの中で海外の報告ではありますが、少しずつ犬や猫の感染例の報告も上がってきています。
そのため私としては
症状が出るかどうかはわかりませんが、感染すると思って今後愛犬や愛猫に接した方がよい
と考えています。
今までの常識ではウイルスは基本的には種特異性という性質があり、人なら人、犬なら犬に感染を起こすので、通常では人から犬、犬から人に感染を起こすことはないといわれています。
ただ今回の新型コロナウイルスは初め動物のウイルスが変異して人に感染したと言われていますので、これから今の新型コロナウイルスがまた変異をしたら今後はどうなるかはわかりません。
私たち獣医師はいつも最悪なことを想定したうえで治療方法の相談を飼い主様と行っている立場なので、今回の新型コロナウイルスに関しては犬や猫にも感染すると思って今後自宅の愛犬や愛猫に接したほうが良いと考えます。
そのため当院では現在、愛犬や愛猫へ以下のような対策をおすすめしています。
愛犬への対策
犬自身に感染するかどうかは別にしても愛犬の体にウイルスが付着したりすることは十分考えられます。
そのため
散歩の後は毎回足先だけでなく全身を洗ってあげるのが理想的です。
シャンプー剤を毎回使わずとも、お湯のみで洗うだけでも表面に付いたウイルスを洗い流すという意味では有効です。
また毎日洗うのは難しいという飼い主様には、
・ドライシャンプーを使用して全身を拭いてあげる。
・濡れたタオルで全身を拭いてあげる。
のは、簡単にできる対策としては有効です。
特に散歩に行くワンちゃんは、飼い主様自身がマスクや手洗いをしてしっかり感染対策をしていても、愛犬が新型コロナウイルスを付着させて家の中に持ち込んでしまうと大変です。
ぜひ日々のケアにこれらの対策を取り入れてください。
愛猫への対策
猫ちゃんもワンちゃん同様に毎日全身を洗ってもらうのが理想的ですが、猫ちゃんはシャンプーが苦手な子も多いと思います。
そのためドライシャンプーを使用して全身を拭いたり、濡れたタオルで全身を拭いてあげるのは日々できる対策としては効果的です。
特に猫は現時点では犬よりも感染すると症状が出る可能性がありそうなので、今日からでも良いので、ぜひ全身を拭いてあげてください。
最後になりますが、先月に世界小動物獣医師会が新型コロナウイルスに対する見解を示しています。獣医師向けへの文章になりますが、参考になることもあると思いますのでご覧になってみてください。↓
世界小動物獣医師会:2020 年 3 月 7 日更新
世界小動物獣医師会:2020 年 3 月 20 日更新
現在新型コロナウイルス感染症に関する情報が日々多く出てきて情報が錯綜しています。
そんな中、新型コロナウイルス感染症の犬や猫に関する情報は人のものと比べると少なく、皆様も心配されていると思います。
また新たな情報などが入りましたら院内の掲示やこのブログなどを通じてお伝えしていきたいと思います。
以上院長でした。
このところの新型コロナウイルスの影響で私たちの生活は一変してしまいました。
今回の新型コロナウイルスの感染予防として他人との接触を極力避ける自粛生活が続いていますが、今の私たちが思っている不自由さ、生きづらさは逆に考えると、今までいかに私たちは多くの人とつながりを持っていたかを実感することになりました。
早く新型コロナウイルスが収束し、感染を恐れることなく、マスクをせずにのびのびと生活ができる日が来ることを願うばかりです。
最近、当院の診察でも飼い主様から新型コロナウイルスの話をよく聞かれることになりました。
そのため本日は飼い主様に最近よく質問を受けるようになった
「新型コロナウイルスが犬や猫に感染するのか?」
という質問についての私の考えについてお話ししたいと思います。
少し前のニュースになりますが、
香港で新型コロナウイルス陽性の人が飼っていた犬が検査で弱陽性であったとのニュースがありました。
ただこの愛犬自体に症状がなく、その愛犬から検出されたウイルスが実際に感染を起こすウイルスだったのかも不明です。
またベルギーでは飼い猫が感染し、新型コロナウイルスが関与しているかは不明ですが、呼吸器症状や消化器症状が認められたとのことでした。
またその後に香港で確認された新型コロナウイルス陽性の猫は肺炎などの症状はないとのことでした。
日々のニュースの中で海外の報告ではありますが、少しずつ犬や猫の感染例の報告も上がってきています。
そのため私としては
症状が出るかどうかはわかりませんが、感染すると思って今後愛犬や愛猫に接した方がよい
と考えています。
今までの常識ではウイルスは基本的には種特異性という性質があり、人なら人、犬なら犬に感染を起こすので、通常では人から犬、犬から人に感染を起こすことはないといわれています。
ただ今回の新型コロナウイルスは初め動物のウイルスが変異して人に感染したと言われていますので、これから今の新型コロナウイルスがまた変異をしたら今後はどうなるかはわかりません。
私たち獣医師はいつも最悪なことを想定したうえで治療方法の相談を飼い主様と行っている立場なので、今回の新型コロナウイルスに関しては犬や猫にも感染すると思って今後自宅の愛犬や愛猫に接したほうが良いと考えます。
そのため当院では現在、愛犬や愛猫へ以下のような対策をおすすめしています。
愛犬への対策
犬自身に感染するかどうかは別にしても愛犬の体にウイルスが付着したりすることは十分考えられます。
そのため
散歩の後は毎回足先だけでなく全身を洗ってあげるのが理想的です。
シャンプー剤を毎回使わずとも、お湯のみで洗うだけでも表面に付いたウイルスを洗い流すという意味では有効です。
また毎日洗うのは難しいという飼い主様には、
・ドライシャンプーを使用して全身を拭いてあげる。
・濡れたタオルで全身を拭いてあげる。
のは、簡単にできる対策としては有効です。
特に散歩に行くワンちゃんは、飼い主様自身がマスクや手洗いをしてしっかり感染対策をしていても、愛犬が新型コロナウイルスを付着させて家の中に持ち込んでしまうと大変です。
ぜひ日々のケアにこれらの対策を取り入れてください。
愛猫への対策
猫ちゃんもワンちゃん同様に毎日全身を洗ってもらうのが理想的ですが、猫ちゃんはシャンプーが苦手な子も多いと思います。
そのためドライシャンプーを使用して全身を拭いたり、濡れたタオルで全身を拭いてあげるのは日々できる対策としては効果的です。
特に猫は現時点では犬よりも感染すると症状が出る可能性がありそうなので、今日からでも良いので、ぜひ全身を拭いてあげてください。
最後になりますが、先月に世界小動物獣医師会が新型コロナウイルスに対する見解を示しています。獣医師向けへの文章になりますが、参考になることもあると思いますのでご覧になってみてください。↓
世界小動物獣医師会:2020 年 3 月 7 日更新
世界小動物獣医師会:2020 年 3 月 20 日更新
現在新型コロナウイルス感染症に関する情報が日々多く出てきて情報が錯綜しています。
そんな中、新型コロナウイルス感染症の犬や猫に関する情報は人のものと比べると少なく、皆様も心配されていると思います。
また新たな情報などが入りましたら院内の掲示やこのブログなどを通じてお伝えしていきたいと思います。
以上院長でした。
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