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フィラリア予防

こんにちは!看護師の千葉です

そろそろ春も近づき、桜がきれいな季節になってきました
病院も繁忙期になりますので、余裕を持ってご来院ください!


さて、今回は春から予防の時期になります『 フィラリア症 』についてお話したいと思います。

フィラリアとは、内部寄生虫(体内に寄生する虫)の一種で、蚊によって媒介され、刺されることで犬などの心臓に寄生します。
心臓に寄生する事で、肺・肝臓・腎臓などに引き起こされる疾患を総称してフィラリア症(犬糸状虫症)といいます。


フィラリア症になると、どんな症状が出るのでしょうか?
〇疲れやすくなり散歩などの運動を嫌がる
〇乾いた咳をする

※初期の段階だと症状が現れないこともあります。

重度になると・・・
〇元気食欲がなくなる
〇呼吸困難
〇腹部が張ってくる
〇血尿が出る

などの症状が現れた場合は、放っておくと命に関わる事もあります。


フィラリア症を予防するには、定期的な投薬が必須です!!
1ヶ月に1回の飲み薬、又は1年に1回の注射があります。

フィラリアのお薬は、体内に入ったフィラリアを駆除するものなので駆虫薬になります。その為、蚊が出始めて1ヶ月後から蚊がいなくなって1ヶ月後まで投与する必要があります。関東の場合は5月~12月が予防期間です。

また、通年予防をしているわんちゃん以外は、毎年予防を始める前に、必ず血液検査を行って、感染していないかを確認する必要があります!
万が一感染していて予防薬を投与してしまうと、一度に大量のフィラリアが死滅し血管内で詰まってしまい、ショックを起こして最悪の場合死に至る可能性もあります。

投薬方法や期間を間違えなければ、しっかりと防ぐ事が出来ます
シーズン最後の予防がとても重要ですので、全ての投薬が無駄になってしまわないように、12月までしっかりと予防を行ってあげましょう!


≪予防薬の種類≫
・クッキータイプ
イベルメック

フィラリア以外に、お腹の寄生虫も予防出来ます


・錠剤タイプ
パナメクチン

フィラリアのみの予防


・お肉タイプ(オールインワン)
スペクトラ

フィラリア以外に、ノミダニとお腹の寄生虫も予防出来ます


・錠剤タイプ(オールインワン)
パノラミス


フィラリア以外に、ノミダニとお腹の寄生虫も予防できます


・注射タイプ

フィラリアのみの予防で、『お薬が飲ませるのが大変!』『毎月飲ませるのを忘れちゃう!』という方におススメです



※予防薬にはいろいろな種類があるので、愛犬にあったものを選んで投与をしてあげましょう!

以上、千葉でした。
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