院長のつぶやき34 暑い季節に要注意の病気 〜 外耳炎 〜 ④

前回の続きです!

今回は耳洗浄についてお話ししたいと思います。


診察中によく飼い主様から、

「耳は綿棒で届く範囲を掃除しています!」


とお聞きすることがあります。

しかし前々回お話した耳の構造をイメージしてもらうと綿棒での掃除は結構難しいと思いませんか?

もう一度耳の断面図を示すとこのような感じです。 ↓

001_20120622055429.jpg




耳の穴は「L」字型になっているため、綿棒で垂直耳道は掃除できても水平耳道まではなかなか掃除ができません。
また途中でワンちゃん、ネコちゃんたちが動くと耳道内を傷つけてしまう可能性もあります。

そのため私は動物達がよっぽど大人しくじっとできる子で、かつ飼い主様も丁寧に耳掃除ができる方でなければ綿棒での掃除はおすすめしていません。

では実際どのように耳の掃除をしたら良いのでしょうか?

私がお勧めしているのは洗浄液を用いた耳洗浄です!!
行う場所はお風呂場やお外で行うことをおすすめします。(理由は後でお伝えします。)

具体的にどのようにやれば良いか、写真を使って説明したいと思います。

モデルはニコちゃんです!!
1



①まず耳の中に洗浄液を入れます。

2
当院では洗浄液をコットンにしみこませて使っています。そのコットンで耳道内を拭いたりも出来ますのでけっこう便利ですよ!


②耳の付け根をよくもみます。
(水平耳道内の耳垢を浮かせるイメージで行います。)

3

さらにもみます!

4


③ワンちゃんネコちゃんが耳をプルプル降ります。

そうすると奥の耳垢が洗浄液とともに耳介部や垂直耳道内に出てきます。
もしこれを部屋の中で行うと耳垢が室内に飛び散るという悲惨な状態になってしまうのでご注意を・・・。

④ティッシュやタオル、コットンなどを用いて手の届く範囲で耳介部および耳道内を拭き取ります。


①〜④を耳垢が出なくなるまで繰り返します。



いかがでしょうか?これなら綿棒を使うより耳を傷つけずに安全に耳掃除ができるのではないでしょうか?


もちろん家だと噛み付いてくるので耳を触らせない、暴れてしまいまともに耳の中に洗浄液を入れることができない、など自宅での耳洗浄が難しい方は動物病院に行って掃除してもらうのが確実だと思います。

外耳炎は慢性化すると常に耳を気にして掻き続けるようになってしまったり、中耳炎や内耳炎に発展してしまったりと深刻な病気にもつながってくる何気に恐い病気です。

しかし、定期的に耳洗浄をしてあげれれば防ぐことができる病気です。

特に耳垢がたまりやすい子はこの夏、コミュニケーションもかねて自宅での耳洗浄を是非チャレンジしてみてください。

以上、外耳炎シリーズはこれで終了とします。
また次回は新しいことについてお話していきたいと思います。




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