院長のつぶやき30 「てんかん発作」について ⑥

前回の続きです!

では実際、『てんかん発作』が出たときはどうすれば良いのでしょうか?

発作が出ているときは意識とは関係なく体が震えだしたりするため、知らぬ間に体を痛めてしまうことがあります。

そのためもし飼い主様の目の前で『てんかん発作』が出た場合は、まずその子を抱いてあげてください。

そして発作が落ち着くまでやさしく声をかけてあげてください。

通常、発作は1〜2分くらいで落ち着いてきます。

発作が落ち着いてある程度しっかりしてきたらその後はのんびりとさせながら、近くで様子を見てあげるのが良いと思います。

発作が落ち着けばとりあえずは大丈夫ですが、
一度発作が出るとその後数日は新たな発作が出やすい状態です。
何気なくでかまいませんので様子を見てあげてください。


そしてもしかしたら驚かれる方もいるかもしれませんが、
『てんかん発作』は必ずしも治療が必要ありません。

「発作が出たからすぐ治療しなくてはいけない」

という訳ではないのです。

『てんかん発作』でもっとも考えなければいけないポイントはその出る間隔です。

半年〜1年に1回ぐらいのペースで『てんかん発作』が起きるのであれば、出てきたときに上記のような対応をすることができれば無治療のまま様子をみて頂いて大丈夫です。

実際そのようにして様子見ている方も多くいます。

しかし、もしそのようにして様子見ていた子が、

半年に1回から3ヶ月に1回に頻度が増してくる。

そして1ヶ月に1回、1週間に1回・・・、と徐々に発作の出る間隔が狭まってきて日常生活に支障が出てくる場合、治療が必要だと判断します。

治療は「抗てんかん薬」を飲みます。
ただし、このお薬は発作を治す薬ではありません。

『てんかん発作』は原因不明で治療方法もありません。

「抗てんかん薬」は飲むことで発作を出にくくさせるお薬です。


そのため基本的にはこのお薬を飲み続けることになります。

お薬を飲むことで発作を起こしづらい環境を作ってあげる。

そのように考えて頂ければ分かりやすいでしょうか?


しかし、この「抗てんかん薬」は飲み続けていると、肝臓に負担がかかってくることがあります。
そのため定期的に血液検査をしながら様子を見ていくようになります。

肝臓の血液検査に関して詳しくはこちらへ

治療は始めるとこのように毎日お薬を飲んだり、定期的に検査をしたりと大変です。
そのためお薬の飲み始めに関しては発作の頻度と程度によって違うと思いますので、主治医の先生としっかりお話をして決めて頂くのが一番だと思います。


         


以上、何回かに分けて『てんかん発作』のお話をさせて頂きましたが、いかがだったでしょうか?
『発作』はある日突然出てくることがあります。
そんなときに今回の内容が少しでもお役に立てれば幸いです。

次回からはまた新たな内容に関してお話していきたいと思います。

なるほど






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