ベイタウンペットクリニックBlog
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消化器疾患について
皆さん、こんにちは
看護師の小川です
今日は消化器疾患についてご紹介したいと思います
(少し長文になるので2回に分けて書きたいと思います)
消化器の一般的な症状は嘔吐と下痢です。
もしかしたら、ワンちゃんやネコちゃんのこんな症状で困っている飼い主様も多いのではないでしょうか

ところで、皆さんは摂取した食べ物が体内でどうなっているのかご存知ですか??
口から入った食べ物は食道を通り胃にいきます。その後は小腸(十二指腸→空腸→回腸)から大腸(盲腸→結腸→直腸)を通過し、肛門から便として体外に出ます
ここで消化器症状の基本「下痢」と「嘔吐」についておさらいしたいと思います
急な嘔吐や下痢は軽度な症状で収まることが多いです。
最も一般的な原因は不適切な摂食の可能性が高いです。
下痢・嘔吐の栄養管理は、電解質と水分を補充する・高消化性で胃腸に負担をかけない栄養の供給が重要と思われます
今までは下痢をしているときは絶食(フードを抜く)という考えが一般的でしたが、最近その考え方が変わってきているようです(もちろん主治医の指示に従って治療してください)。
まずは嘔吐や下痢による「脱水」の治療をしましょう
始めに水分と電解質を体に補充してあげましょう。次に消化管を休ませ、回復を促しましょう。
腸絨毛のターンオーバーは4~5日間と言われています。(最大24~48時間を目安に、適宜な期間を設定して栄養経口摂取を中止し、胃腸の回復を図っても良い)※嘔吐が止まっていれば必ずしも絶食は必要でありません
≪消化器にやさしい食事管理≫
①高消化性
②脂肪の量の調整
中程度(10~15%)・・・少量で十分なエネルギーを供給できる
低脂肪(10%以下)・・・高脂血症、脂肪の消化吸収の低下がある場合
③蛋白質・・・過剰量は消化酵素産生を刺激するので回避(必要に応じて新奇蛋白や加水分解)
そこでおすすめしたいのがヒルズの「i/d」です。

このお食事の大きな特徴は長期的に給与できます。そして高い嗜好性があり、回復期の食べ始めに最適です。
また、子犬や子猫(離乳~4ヶ月未満)にも与えることができます
症状が収まったら徐々に従来のフードに戻すことで、症状の再発のリスクを減少できます(突然元のフードに戻すとお腹がびっくりしてしまうので、少しずつ戻すようにしましょう
)。
次回はワンちゃんの管理しにくい消化器疾患の食事管理についてご紹介したいと思います!!
<お知らせ>
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ネコちゃんの病気の早期発見早期治療に役立ちます!健康な長生きを目指しませんか? ↓
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ここで消化器症状の基本「下痢」と「嘔吐」についておさらいしたいと思います

急な嘔吐や下痢は軽度な症状で収まることが多いです。
最も一般的な原因は不適切な摂食の可能性が高いです。
下痢・嘔吐の栄養管理は、電解質と水分を補充する・高消化性で胃腸に負担をかけない栄養の供給が重要と思われます

今までは下痢をしているときは絶食(フードを抜く)という考えが一般的でしたが、最近その考え方が変わってきているようです(もちろん主治医の指示に従って治療してください)。
まずは嘔吐や下痢による「脱水」の治療をしましょう

始めに水分と電解質を体に補充してあげましょう。次に消化管を休ませ、回復を促しましょう。
腸絨毛のターンオーバーは4~5日間と言われています。(最大24~48時間を目安に、適宜な期間を設定して栄養経口摂取を中止し、胃腸の回復を図っても良い)※嘔吐が止まっていれば必ずしも絶食は必要でありません
≪消化器にやさしい食事管理≫
①高消化性
②脂肪の量の調整
中程度(10~15%)・・・少量で十分なエネルギーを供給できる
低脂肪(10%以下)・・・高脂血症、脂肪の消化吸収の低下がある場合
③蛋白質・・・過剰量は消化酵素産生を刺激するので回避(必要に応じて新奇蛋白や加水分解)
そこでおすすめしたいのがヒルズの「i/d」です。

このお食事の大きな特徴は長期的に給与できます。そして高い嗜好性があり、回復期の食べ始めに最適です。
また、子犬や子猫(離乳~4ヶ月未満)にも与えることができます

症状が収まったら徐々に従来のフードに戻すことで、症状の再発のリスクを減少できます(突然元のフードに戻すとお腹がびっくりしてしまうので、少しずつ戻すようにしましょう

次回はワンちゃんの管理しにくい消化器疾患の食事管理についてご紹介したいと思います!!


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