猫の集会パート2 抗がん剤の副作用を軽減させるには?

前回の続きです!

今回も
臨床獣医師・動物看護士のための勉強会
第2回猫の集会

で学んだことをお話ししたいと思います。



第2回 猫の集会
猫の消化器疾患を知る~ その1 嘔吐 ~

・がん以外と嘔吐
中島亘 日本小動物医療センター

・がんと嘔吐
小林哲也 日本小動物医療センター付属日本小動物がんセンター



石田先生の後は、中島先生による嘔吐の治療方法のお話しと、小林先生によるがん治療による嘔吐のお話しでした。

中島先生のパートでは病院で嘔吐の際によく使用する薬剤の使用方法についてとても分かりやすく説明していただきました。
小林先生のパートでは抗がん剤を使用する際の副作用で起こる嘔吐についてとても詳しく解説をしてもらい、それぞれ日々の診察で役に立つとても有意義なお話しでした。

今回皆様にお伝えしたいのが小林先生のパートで説明された抗がん剤の副作用で出る嘔吐についてです。
飼い主様の立場で「抗がん剤」という言葉を聞くと、

副作用が大丈夫かしら?

と心配される方も多いのではないでしょうか?

抗がん剤は細胞分裂が活発な細胞によく効き、逆に細胞分裂が少ない細胞にはあまり効果がありません。
そのため骨髄や腸などはとても細胞分裂が活発なので抗がん剤の作用が強く出てます。

腸は日々新たな腸細胞が生まれてだんだん上部に上がってきます。そして古くなった腸細胞はそのまま剥がれ落ちていきます。その腸細胞の入れ替わりの周期(ターンオーバー)がだいたい4~5日と言われています。

抗がん剤の治療を行い、そのあとに嘔吐や下痢の副作用出る猫ちゃんは、腸の新しい細胞が抗がん剤の影響を受けて壊されてしまうのです。その結果、腸のターンオーバーが機能しなくなり、腸粘膜は破壊されたままになってしまうので下痢や嘔吐が続いてしまいます。

ただ新たな腸はまた4~5日で回復します。

そのため抗がん剤投与直後から5日後ぐらいまでの間に予防的に嘔吐や下痢の対策の治療をしておけば、抗がん剤の副作用が出やすい子でもその副作用をかなり軽減することができます。

ちなみに当院で抗ガン治療をする際もこの理論に基づき、吐き気や下痢の対策をしています。
そうすると実際、ほとんどのネコちゃんはその副作用を抑えることができます。

抗がん剤は飼い主様にとって特に怖いイメージを持たれることが多い薬剤です。
そのため特にがん治療の方に関してはなるべく分かりやすい説明を心掛けています。


今回の勉強会の最後には

診察時の猫の扱い方
〜暴れさせないための行動心理と実践〜

ということで猫ちゃんを動物病院に迎え入れるための心構え等も教わり,とっても猫三昧な一日でした。

以上セミナー報告でした。
またセミナーに参加した際は皆様にご報告をしたいと思います。


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