猫の集会パート1 「嘔吐」と「吐出」の違いについて

どうも!院長です。
先日私は
臨床獣医師・動物看護士のための勉強会
第2回猫の集会

に参加してきました!
猫の嘔吐を著名な先生から学ぶことができてとても充実した時間を過ごすことができました。
今回から何回かに分けてセミナーの中で学んだことを皆様にお話ししたいと思います。



第2回 猫の集会
猫の消化器疾患を知る ~ その1 嘔吐 ~
・体系的な診断から誤診をなくす ~嘔吐か吐出か?急性か慢性か?~
石田卓夫 赤坂動物病院



石田先生のパートでは主に猫の嘔吐の診断のお話しでした。

犬は散歩などで変なものをなめたり食べたりしたり、環境の変化も多いため猫と比べると吐き気や下痢などのお腹の症状は多いです。
しかし猫は犬と比べて環境の変化が少なく、特に完全室内飼いの猫はそれこそ日常の変化がありません。
そのため犬よりも圧倒的に吐き気や下痢などお腹の崩れは少ないです。
そんなネコちゃんが「吐く」という行動をするときは、何か深刻な異常が隠れていることがあります。

今回のセミナーの中で皆様にお伝えしたいのが
嘔吐」と「吐出」の違いについてです。

この二つは同じ「吐く」という行動なのですが、全く異なる病態になります。
「嘔吐」と「吐出」の違いにより診断方法も大きく異なってきますので、飼い主様の目線で「嘔吐」か「吐出」かを判断できると診断もスムーズにいくと思いますのでぜひその違いを理解していただきたいと思います。

まず「嘔吐」は胃や小腸から出る吐き気になります。
特徴的な動作としてはお腹を激しくへこませながら苦しそうに吐くのが「嘔吐」です。
よく私が診察中にご説明するときは

「ゲッコ、ゲッコ、オェー」と全身を使って吐くのが「嘔吐」

と言っています。


一方の「吐出」は食道から出る吐き気になります。
特徴的な動作としては「嘔吐」と異なり何の前触れもなく吐くのが「吐出」なります。
よく私が診察中にご説明するときは、

何の前触れもなく「プシューッ」と吐くのが「吐出」

と言っています。


ちなみに猫の嘔吐と吐出を見つけたとき考えられる疾患は、このセミナーで紹介されていた病気の一覧を羅列すると

「嘔吐」の原因
・代謝性(他臓器や全身性の疾患)
・食事の問題
・薬物
・中毒
・内部寄生虫
・感染症
・胃腸の炎症性疾患
・胃腸の腫瘍性疾患
・異物、閉塞

「吐出」の原因
・構造上の問題
 ・食道内異物
 ・血管輪異常
 ・食道炎
 ・食道狭窄
 ・胸腔内腫瘤
・機能的問題
 ・先天性巨大食道
 ・後天性巨大食道
 ・重症筋無力症
 ・逆流性食道炎に続発
 ・多発性筋炎
 ・鉛中毒

このように考えられる病気も「嘔吐」と「吐出」では異なります。
「ゲッコ、ゲッコ、オェー」と行うのが「嘔吐」です。ぜひ覚えておいてください。

次回も引き続き猫の集会で学んだことをお話ししたいと思います。

つづく


過去のセミナー参加報告はこちらへ


<お知らせ>
今年こそ!皮膚病にさせない夏キャンペーン
定期的な薬浴をして皮膚病のない快適な夏を過ごしませんか?




当院のホームページが新しくなりました! 
ベイタウンペットクリニックのホームページ
当院の行っていることがより分かりやすくお伝えできるようになりました。良かったら見てください。

※いままでの『院長のつぶやき』をご覧になりたい方はこちらへどうぞ
 → つぶやきのまとめ



  


関連記事
プロフィール

ベイタウンペットクリニック

Author:ベイタウンペットクリニック
ベイタウンペットクリニックです。
当院では皆様の大切な家族をサポート、飼い主様との十分なコミュニケーションをとり楽しいペットライフを提供するとともに地域密着ホームドクターを目指しています。

☆初めての方はこちらへ
☆お知らせ
☆記事まとめ
ホテルまとめ
ねこのぺーじ
セミナー参加報告
いろいろな病気の解説をしています↓
院長つぶやきまとめ
☆地域猫募金について
最新記事
カテゴリ
おすすめサイト
ツイッターやってます!

ランキング


にほんブログ村 その他ペットブログ 動物病院・獣医へ

blogramで人気ブログを分析
アクセスカウンター