院長のつぶやき184 犬のリンパ腫について⑨

前回の続きです!

それでは今回は犬のリンパ腫の治療についてお話ししたいと思います。
まずリンパ腫の治療を行っていくうえで前提となるのは、

リンパ腫はどんなに治療をしても完全に治すことはできない。

ということです。

例えば皮膚にできたがんのように腫瘍が存在する場所が限られている場合はしっかりとその腫瘍を切除してしまえば、完全に治すことは可能です。
しかしリンパ腫は血液のがんのため、腫れているリンパ節を切除したところで全身にすでにリンパ腫がいきわたってしまっていることも考えられるため、完全に治すことは不可能なのです。
しかしリンパ腫は治療にしっかり反応してくれれば抑え込むことは可能です。


動物病院の先生から「治癒」や「完全寛解」という言葉をお聞きになったことはありますでしょうか?
腫瘍の治療をする上では普通に使われる用語なのですが、飼い主様には理解しづらい用語かもしれませんのでちょっとこの用語の違いを説明したいと思います。

治癒は増殖しうるすべての腫瘍細胞が根絶されていること。
つまり体から完全にがんが無くなった状態を指します。

一方の完全寛解は、精密検査および身体検査などで病変が認められないことを指します。つまり、見た目や検査ではがんはなくなっているが、がんはまだ体のどこかに潜んでいる可能性があることを指します。

先ほどの例で説明すると、皮膚の腫瘍のような外科手術で完全に取りきることができる場合は「治癒」することが可能ですが、 リンパ腫の場合は血液の腫瘍のため、体の中から完全にがんを取り除くことはできません。 しかし完全寛解の状態にまで持っていくことは可能です。したがってリンパ腫の治療の目的は、可能な限り長く寛解状態を維持し、良好な健康状態を保つことになります。

リンパ腫の主な治療方法は抗がん剤になります。
リンパ腫の抗がん剤治療に関してはまた次回お話ししたいと思います。

つづく



<参考文献>
小動物の腫瘍診療指針 ファームプレス
犬と猫の治療ガイド2012 interzoo
Joncol特集リンパ腫最前線2008 ファームプレス 
小動物腫瘍科専門医 Oncology インターズ―



犬のリンパ腫


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