院長のつぶやき183 犬のリンパ腫について⑧

前回の続きです!

今回は犬のリンパ腫の予後についてお話ししたいと思います。


予後とは将来的な見通しのことです。
治療をしていくうえでどのようなことが予想されるか?などが今までの研究などから報告があります。

リンパ腫は様々な因子で予後の指標が出ています。
いくつかその予後をお伝えしますと、

<犬のリンパ腫の予後因子>
免疫表現型
B細胞性は生存期間中央値12か月
T細胞性は生存期間中央値5-6か月

WHOサブステージ 
「a」(全身的な臨床症状なし)は生存期間中央値12か月
「b」(全身的な臨床症状あり)は生存期間中央値2~6か月

ステージ分類 
ステージⅠ/Ⅱは高いステージよりも予後は良い。
ステージⅢ/Ⅳは生存期間中央値12~14か月
ステージVは生存期間中央値5~6か月

悪性度 
高悪性度のリンパ腫は進行が速く、化学療法(抗がん剤)への反応が良い。
低悪性度のリンパ腫はゆっくりと進行し化学療法に抵抗性を認める。
低悪性度のリンパ腫は高悪性度のタイプと比べて生存期間は延長する。

発生部位
中枢神経型、消化器型、肝臓脾臓型、皮膚型は多中心型より予後は悪い。

・・・このような予後に関するデータがあります。
これだけ見るととても怖がらせてしまうかもしれませんが、それだけリンパ腫は大変な病気なんです。
そのため早期発見早期治療が特に大事な病気と言えます。

次回はリンパ腫の治療についてお話ししたいと思います。

つづく



<参考文献>
小動物の腫瘍診療指針 ファームプレス
犬と猫の治療ガイド2012 interzoo
Joncol特集リンパ腫最前線2008 ファームプレス 
小動物腫瘍科専門医 Oncology インターズ―

犬のリンパ腫


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