院長のつぶやき17 皮膚がかゆいんです!! ②

前回の続きです。

ワンちゃんのかゆみの強い皮膚病には大きく7つの原因があります。

①ノミ
ノミの寄生

②疥癬(かいせん)
ダニが皮膚に穴を掘って寄生

③ニキビダニ症
毛穴に潜むダニ

④膿皮症
皮膚の細菌感染

⑤マラセチア
マラセチアという真菌(カビの一種)に感染

⑥食物性アレルギー
アレルゲンとなる食物に反応

⑦アトピー性皮膚炎
環境中のアレルゲンに反応

ワンちゃんのかゆみを伴う皮膚炎のほとんどはこの7つの中のどれか、もしくは複数によって起きています。

そして①〜⑥のいずれにも当てはまらない場合に、はじめてアトピー性皮膚炎の可能性がでてくるのです。


実際の現場でのお話をすると、
皮膚がかゆくてワンちゃんが病院に来る頃にはその前に家で掻いている期間がある程度あります。
ワンちゃん達は自分で掻くことを我慢はできないので、かゆくなると掻き続けてしまいます。
掻いているうちに皮膚の上に正常でもいるような細菌やマラセチアが掻き壊して弱った皮膚に侵入し、さらにかゆさが増してきます。そのためワンちゃんがさらに掻いたりかじったりするため、どんどん悪化していくのです。

そのため病院に来る頃にはすっかり掻き壊してしまい、元のかゆみの原因が分からなくなっていることがほとんどです。
従って獣医師は、初診時は適切な検査をした上で明らかな異常がないかどうか確かめ、そして治療を先行させながら原因を追及していくことになるのです。

飼い主様はワンちゃんのかゆみをいち早くとってほしいと思い来院します。
しかし獣医師は初診時の時点ですべてそのワンちゃんのかゆみの原因が分かっていません。
そのため、その時点での明らかな異常点から治療を開始し、ある程度状態が落ち着いてきたところで改めてかゆみの原因を探っていくのです。
そのため言い訳の様に聞こえてしまうかもしれませんが、かゆみの原因によってはすぐにかゆみを治せないこともあるのです。

「動物病院に行ったけどかゆみが全然とれなくてうちの子がかわいそう!」

もしもそのようなことを経験したことのある飼い主様がいましたら、上記のような理由があるからかゆみがとれない可能性があるのです。
世の中の獣医師さんの心の叫びだと思って今回のブログの内容を読んで頂けたらうれしいです。
もちろん飼い主様にそのような誤解が起きないように治療開始前にはしっかりこのような説明をして診察をすすめていきたいと思っています。

次回は7つのかゆみの原因と治療に関してそれぞれお話ししていきたいと思います。

つづく



お手上げ

※参考文献「犬のアトピー性皮膚炎」パンフレット



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