院長のつぶやき181 犬のリンパ腫について⑥

前回の続きです!

それでは今回はHigh-gradeとLow-gradeの違いからお話していきたいと思います。

High-gradeは、小型~大型、時に多形性と様々な形のリンパ球が現れます。このタイプは抗がん剤に対する反応が良いのですが、その分リンパ腫の進行も早いため、しっかりとした治療で抑え込む必要があります。

一方のLow-gradeは、小型リンパ球主体でこのタイプは抗がん剤に対する反応はあまりよくありません。
しかし病態がゆっくり進行することも多いタイプのため、Low-gradeタイプのリンパ腫は比較的マイルドな治療で長期間のコントロールが可能になることもあります。
このLow-gradeタイプは診断が院内の細胞診検査でははっきりしないことも多いです。
そのため病理専門医による診断やリンパ節の組織検査が必要になる場合があります。

B-cellとT-cell、High-gradeとLow-gradeの大まかな違い分かっていただけたでしょうか?
このそれぞれの分類で大部分のリンパ腫はB-cell High-grade、B-cell Low-grade、T-cell High-grade、T-cell Low- gradeの4つのタイプに分類されます。ちなみにその4つのタイプの発生率は以下の通りになります。

★犬のリンパ腫の分類(新Kiel分類) 
B-cell High-grade 59%
B-cell Low-grade 9%
T-cell High-grade 21%
T-cell Low-grade 12%

この4タイプへの分類がその後の治療方針を決めるうえでとても大事になってきます。
次回はこのリンパ腫のタイプを知るための診断方法についてお話していきたいと思います。

つづく


High Grade Low Grade



<参考文献>
小動物の腫瘍診療指針 ファームプレス
犬と猫の治療ガイド2012 interzoo
Joncol特集リンパ腫最前線2008 ファームプレス 
小動物腫瘍科専門医 Oncology インターズ―



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