院長のつぶやき182 犬のリンパ腫について⑦

前回の続きです!

それでは今回は犬のリンパ腫の診断方法についてお話ししたいと思います。

診断は大枠をはじめに説明すると以下のステップなります。

ステップ1 リンパ腫かどうかを診断する。
ステップ2 リンパ腫のステージを把握し、治療を決定する。

最近のリンパ腫の治療はリンパ腫細胞のタイプにより最適な治療方法が異なってきます。
そのためはじめの診断がとても重要です。リンパ腫の治療は今後も研究が進むにつれて変わってくるかもしれませんが、現状では以下のような流れで診断を行い、その後の治療方針を決めていきます。(治療方法に関しては後述します。)


<ステップ1>
リンパ節の腫大を発見

細胞診にてまず院内で顕微鏡にて確認。

リンパ腫を疑う場合

①その細胞標本を外部検査にて病理検査の専門医に診断してもらう。
②PCR法によるリンパ球クローナリティ検査の実施

リンパ腫と確定すると同時にリンパ腫細胞の分類が決定 
(この二つの検査でもはっきりしない場合はリンパ節切除による病理組織学検査を実施)


<ステップ2>
全身の状態を確認するための検査を実施(ステージ分類)
血液検査、X線検査、超音波検査 +その子に応じた必要な検査


総合的に判断し、飼い主様と治療方法の相談


※細胞診:リンパ節に針を刺し採取した細胞を染色し、顕微鏡で調べる検査  

※リンパ球クローナリティ検査:遺伝子検査。
リンパ節から採取した細胞の遺伝子を増幅することによりリンパ球の腫瘍性増殖が あるかどうかを調べることができます。
T-cellかB-cellかの判断ができます。
ただしT/Bどちらにも当てはまらないようなリンパ腫は検出できないことがあります。

次回はあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、「予後」についてお話ししたいと思います。

つづく


High Grade Low Grade



<参考文献>
小動物の腫瘍診療指針 ファームプレス
犬と猫の治療ガイド2012 interzoo
Joncol特集リンパ腫最前線2008 ファームプレス 
小動物腫瘍科専門医 Oncology インターズ―



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