震災追悼講演

どうも!院長です。

先日私は日本イーライリリー株式会社主催のセミナーに参加してきました。
このセミナーは以前も参加している東日本大震災追悼講演です。

過去の参加した震災追悼講演の報告はこちらへ
2013年 
2014年

このセミナーの共催でもある一般社団法人どうぶつ家族の会は、東日本大震災被災地の動物医療の支援を目的に様々な活動を続けていた団体です。
2015年3月をもって被災地の動物救護本部はすべて閉所することになったそうです。
今回の講演では現地で活動されていた2人の先生のお話をお聞きすることができましたのでその報告をしたいと思います。
 


「東日本大震災、石巻動物救援センターとその後に考えること」

阿部 俊範 先生
日本小動物獣医師会災害対策委員長 石巻市 あべ動物病院


阿部先生は石巻で開業されている先生で、震災時にご自身の病院も被害に遭われました。
石巻には7件の動物病院があり、全壊が1件、半壊が4件だったそうです。
そのときの震災時の経験から学んだこととして、すぐに逃げなければいけないとき、ペットとはぐれないために活躍したものがスリングだったそうです。

スリング犬のスリング
yahoo画像より


スリングによる同行避難はペットと離れてしまうことが少なく、かつ両手が自由になるためとても良かったそうです。またスリングがない家では非常用の対策としてペットを風呂敷に包みスリング代わりにすることをおススメしていました。
日頃から非常に備え、スリングに慣れておくことが大事だとおっしゃっていました。
このお話は知識のない私としてはいままで思ってもいなかったことだったので、今後当院の患者様にもお話ししていきたいと思いました。


津波により動物におきた主な病気は
パットの外傷、津波後のヘドロにより起きた肺炎、下部尿路泌尿器疾患、慢性腎臓病より発展した尿毒症、釘などが刺さることによりできた皮下膿瘍由来の敗血症、猫伝染性鼻気管炎、中毒、衰弱 
などだったそうです。

そして震災後の経験から、避難所や動物救護センターに入るために必要なものとしては、
①狂犬病、混合ワクチンの接種
②避妊手術、去勢手術(手術をしていなかった動物は精神的に安定しなかったそうです。)
③動物の社会化
④クレートトレーニング
⑤トイレトレーニング
⑥マイクロチップや写真での個体識別
⑦ノミ・マダニ予防

が挙げられていました。
上記のようなことができているとスムーズに他の人々や動物たちと過ごしやすくなるそうです。
それぞれの項目は日頃から私もおススメしていることがですが、今後いつ起こるか分からない災害のために、皆様にはぜひできるところからいざというときの準備を進めていってほしいと改めて思いました。

また現状の福島の方の様子をお話ししていただきましたが、
現在まだ8割程の方が仮設住宅で暮らしているそうです。
仮設住宅ではその1割に犬、1割に猫を飼っているそうで、その動物たちが新しいコミュニティー形成に一助けをしており、また動物たちがいることでご家族の精神的な支えになっていることがとても大きいそうです。

ただ問題点としては野良猫の増加と糞尿の臭いが問題化していることに加え、人の住む仮設住宅も本来は2年程しか使えないものをもう4年近く使っているため、老朽化が進み人のトイレの悪臭も深刻な問題になっているそうです。



どの話も現地での経験がないと語れないような話ばかりでとても勉強になりました。

ちょっと長くなりましたので、
次回に続きます。


つづく



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