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胆泥症 VS 胆嚢粘液嚢腫

どうも!院長です。

先日私は富士フィルムメディカル株式会社主催のセミナーに参加してきました。 


第8回国際学術 PREMIUM SEMINAR 2014

胆泥症 VS 胆嚢粘液嚢腫

講師:Daniel Brockman



今回のセミナーは日々の診療でも診る機会の多い胆嚢のお話でした。
胆嚢は以前私も詳しくお話ししたことがありますが、無症状のままいつのまにか病態が進行している可能性のある臓器で、病気の早期発見早期治療が特に重要になります。

胆嚢に関してのブログはこちらを参考にしてください。↓

院長のつぶやき4 血液検査のすすめ 肝臓編③

今回のセミナーは胆嚢の病態でとても多い「胆泥症」と、なってしまうととても怖い「胆嚢粘液嚢腫」の治療法についてを中心に分かりやすく解説してもらいとても勉強になりました。

胆嚢粘液嚢腫は胆嚢の粘液分泌腺の過形成によって胆嚢内が粘液で詰まってしまう病気です。粘液により胆嚢管なども詰まってしまい胆管閉塞になったり、状態によっては胆嚢破裂に発展するなど命に関わる危険な状態になるため、治療としては外科手術で胆嚢を摘出することが必要になります。

先生がおっしゃるには、
「胆嚢粘液嚢腫の子はもれなくかつて胆泥症であったが、胆泥症の子はもれなく胆嚢粘液嚢腫になるわけではない。」

とのことなので、胆泥症が見つかったからといってすべての子が胆嚢を切除しなければならなくなるわけではないのですが、胆嚢粘液嚢腫に発展する可能性は十分あるため、定期的に血液検査や超音波検査で胆嚢の状態を把握していく必要があります。

当院ではほぼ通年、外部の検査センターを利用した健診としての血液検査を実施しています。
その健診から胆嚢の変化に気づけることも実際とても多いです。
若い子では1歳過ぎくらいから胆泥症が見つかる子もいます。
すべての子が治療が必要になるわけではありませんが、早めに胆嚢の変化に気づいておくことは愛犬の健康な長生きをしてもらうことにとってとても重要です。
健診の血液検査をご希望の方はお気軽に当院までご相談ください。

以上セミナー報告でした。

またセミナーに参加した際は皆様に報告したいと思います。




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