猫の慢性腎臓病 〜レニン・アンジオテンシン系抑制薬を用いた新たな治療手段〜

前回の続きです。
先日参加したベーリンガーインゲルハイムベトメディカジャパン株式会社主催のセミナーについてお話ししています。

Brief review2
『猫の慢性腎臓病 〜レニン・アンジオテンシン系抑制薬を用いた新たな治療手段〜』


今回のセミナーは猫の慢性腎臓病の新しい治療薬であるセミントラの発売記念セミナーを兼ねたものでした。
セミントラは獣医療領域において初めて承認されたレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系抑制薬です。

レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAA系)とは体の中の血圧や血液量を調節するホルモン系の総称で、日々血圧や血液量を一定に保つように機能しています。
腎臓はそのRAA系の中で血圧の変化等を感知するとても大事な臓器になります。

しかし慢性腎臓病になると、正常な腎臓組織が壊れていきます。
そして腎臓組織が壊れることで腎臓の濾過する能力が衰えてきます。
するとそれにより血圧が変化し、RAA系が活性化します。
RAA系が活性化することで必要以上に血圧が上がってしまい過剰な血管収縮により正常な腎臓組織がさらに壊されてしまいます。
そのためさらに腎臓の濾過する能力が衰えていってしまうという悪循環が起きていきます。

その慢性腎臓病の悪循環の進行を和らげる作用があるのが、RAA系抑制薬になります。

今回のセミナーでは慢性腎臓病のさまざまな検査項目の解釈の仕方や、従来の治療薬と新しい治療薬の比較等をとても分かりやすくお話ししていただけたので、前回の犬の心臓病の治療同様に、猫の腎臓病に対する治療の幅が広がりました。

猫ちゃんはワンちゃんと異なり投薬が難しい子もとても多いため、治療の選択肢が増えることはとても素晴らしいことです。今回のセミナー内容を生かし、従来の治療薬などと組み合わせ、今まで以上にその猫ちゃんに合った治療を行っていけるようにしていきたいと思います。

以上セミナー報告でした。

またセミナーに参加した際は皆様に報告したいと思います。




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