院長のつぶやき172 猫のアレルギー性皮膚炎の診断と治療について⑤

前回の続きです!

それでは今回は非ノミ非食物アレルギー性皮膚炎についてお話ししたいと思います。

犬では似たような疾患としてアトピー性皮膚炎がありますが、猫の場合まだしっかりと研究が進んでおらず、文字の通りノミと食物以外のアレルゲンによって引き起こされる皮膚炎のことを非ノミ非食物アレルギー性皮膚炎と呼んでいます。

犬のアトピーについては国際犬アトピー性皮膚炎調査委員会という組織が以下のように定義しています。

「遺伝的素因があり、炎症性および掻痒性の特徴的な臨床症状を示す、多くは環境抗原に対するIgEに関連したアレルギー性皮膚疾患」

ちなみに犬の遺伝的素因に関しては、日本では柴犬、シーズー、フレンチ・ブルドッグ、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、ゴールデン・レトリーバーなどに多く、3歳齢以下の若年齢で最初の症状が出る事が多いと言われています。

猫の非ノミ非食物アレルギーの遺伝的素因については犬のように明確ではありませんが、アビシニアンは認められつつあるそうです。
アビシニアンも3歳齢未満で発症する例が多く、難治性で慢性化しやすいそうです。

アビシニアン

犬のアトピーの症状は特徴的なものがありこのブログでもたびたび紹介していますが、猫のこの非ノミ非食物アレルギーでは症状が非常に多様化していて定義がまだはっきり出来ないようです。

非ノミ非食物アレルギー性皮膚炎
この自己誘発性対称性脱毛とは、自分で舐め壊してしまい背骨を中心として左右対称に脱毛を起こす症状の事です。
これ以外に前回お話しした好酸球性肉芽腫群もこの非ノミ非食物アレルギー性皮膚炎の症状としても出てきます。

このようになかなかはっきりと定義しにくいこの非ノミ非食物アレルギーですが、次回現状での診断方法についてお話ししたいと思います。


つづく


参考文献:アトピカ内用液新発売記念セミナー資料
     アトピカ内用液新発売記念セミナーレポート


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