院長のつぶやき3 ~ 血液検査のすすめ  肝臓編 ② ~

前回の続きです。

当院の春の健診キャンペーンで血液検査をした子の実際の例をご紹介します。

東プーちゃん (仮名) 
  トイ・プードル 6歳 


フィラリアの予防で来院したプーちゃん。元気いっぱい食欲旺盛の至って普通のワンちゃんでした。
もちろん身体検査上でも明らかな異常は見当たりませんでした。
そんなプーちゃんの血液検査の結果を見てみると・・・

ALT = 85 U/l ↑
[参考正常値:17~78]

AST = 45 U/l
[参考正常値:17~44]

ALP = 290 U/l ↑
[参考正常値:47~254]

GGT = 6.5 U/l
[参考正常値:5~14]

※他の血液検査の項目はすべて正常値だったため省略。

ALT、ALPが軽度上昇していました。

飼い主様にこの結果をお話しし、プーちゃんの肝臓の画像検査をおすすめしました。

その結果、超音波検査で胆嚢(たんのう)に軽度の胆汁うっ滞(胆汁が正常に流れず、その場でよどみ滞留してしまうこと。)を発見しました。

プーちゃんはそのあと胆汁の流れを良くするお薬を飲みはじめ、一ヶ月後には血液検査の数値も正常に戻り、胆嚢内の胆汁のよどみもすっかり無くなりました。

このように病気を初期の段階で発見し、重病化する前に改善させることができたとき私は獣医師として何より嬉しく思います。
やはり具合悪くなった子を見るのはつらいですからね…。

この胆汁うっ滞は中高齢のワンちゃんが無症状のまま持っていることが多い病気です。

そしてそのまま気付かずに過ごしているとある日突然命にかかわる状態になってしまう可能性があります。

なぜそんな急変する事態になってしまうのか?

次回以降その辺りについてもう少し詳しくお話ししたいと思います。

つづく




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