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院長のつぶやき166 犬と猫の関節炎⑥

前回の続きです!

1−3.運動療法
適切な運動により関節の可動域を広げ、筋肉を強化します。

注意点としては前回お話ししたような肥満が原因で変形性関節症になってしまったワンちゃんネコちゃんに関しては、運動療法の前にまずはダイエットを優先させてください。
肥満のうちから運動をしすぎてしまうと逆に関節炎を悪化させてしまう恐れがあります。
肥満の子に関してはダイエットが進むに連れていままであまり動かなかった子も自然と動くようになってきますので、その状態になってから運動療法を本格的に行っていくと良いと思います。

また適切なマッサージも関節炎には有効になります。
本格的なマッサージを習いたい、やっていきたいという方は当院でも個人レッスンを行っていますので、ご興味がある方はお気軽にご相談ください。


1−4.原因療法

変形性関節症の原因に直接的に作用し症状を改善させる注射治療になります。
治療方法は1週間に1回、合計4回の注射治療になります。

この治療は非ステロイド系消炎鎮痛剤のように痛みを緩和させるだけの治療ではなく、根本の関節の状態を改善させていく治療のためうまくいくとお薬などに頼らなくても維持できる可能性があります。

慢性的な関節炎で悩まされている方がいらっしゃいましたら試してみる価値はあると思います!

また、この注射治療は効能外ではありますが、気管虚脱の咳で悩まされているワンちゃんにも効果があるという報告もあります。今回のトピックとは関係ありませんが、気管虚脱で悩まれている方も試す価値があるかもしれません。参考にしていただければ幸いです。

次回はこの関節炎のお話のまとめとして慢性的な痛みのチェックの仕方についてお話ししたいと思います。

つづく


参考文献:犬の骨関節炎リーフレット
     The関節疾患〜診断と治療および管理方法について〜
     セミナー資料
     バイエル薬品株式会社国際セミナー2011資料



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