猫特有の心雑音があるんです!

どうも!院長です。

今回私はノバルティスパスートセミナー2014に参加してきました。
このセミナーは

『診断力』を鍛える。

というテーマで「犬の心臓病」と「犬の皮膚病」の二部構成になっていました。
そのため、本日のブログと次回のブログでその内容について皆様にお伝えしていきたいと思います。

ノバルティスパスートセミナー2014
心臓病セミナー
 クイズ形式で学ぶ心エコー図検査
〜心エコーを「実践する」から「考える」へ〜

講師:竹村直行 先生
日本獣医生命科学大学
獣医内科学教室第二 教授
付属動物医療センター循環器科・腎臓科


このセミナーでは心臓病の診断のときに重要なエコー検査(超音波検査)の話がメインでした。
心臓のエコー検査を行う上での間違いやすいポイントの解説や知っておくべき知識を学べてとても勉強になりました。

その中で今回皆様にお伝えしたい内容は、猫特有の心雑音についてです。

猫は、

動的右室流出路閉塞

という現象が起きてそれが猫特有の心雑音の原因となっているそうです。

この現象は犬では通常起こる事がないそうなのですが、右室の一部だけが収縮するときに近づきすぎてしまい右室内で狭窄がおき、血液の流れを悪くしてしまいそれが心雑音として聞こえるようです。

しかもその現象が起こる原因としては心疾患よりもむしろ心疾患ではない病気が原因で起こる事の方が多いそうです。
具体例としては、慢性腎不全、貧血、炎症性疾患、甲状腺機能亢進症、鼻腔内腫瘍、肝腫、線維肉腫、リンパ腫、肥満細胞腫などの病気で報告があります。
なぜこれらの病気でこの動的右室流出路閉塞が起きたのかはまだはっきりしていないのですが、竹村先生曰くこれらの病気の共通点としては脱水が考えられるため、猫が脱水状態になるとこの現象が起き、そしてこの心雑音が聞こえてくるのではないか?とおっしゃっていました。

たしかに私自身も実際の診療の現場で猫の心雑音は経験していますが、

昨日まで心雑音が聞こえなかった子が今日突然聞こえだす

ようなことはよくあります。

しかもそのような経験をするときは特に慢性腎臓病や腫瘍で通院治療をしている子が多い印象が残っています。そして治療していくうちに自然と聞こえなくなるということも何度もありました。
いままで経験していたけれどその原因が分からなかったのでモヤモヤしていたのですが、今回のセミナーでこの現象を知り、なるほどー、と今までの謎が解け、とてもすっきりしました!


以上、心臓病セミナーの報告でした。
次回は皮膚病セミナーの報告をしたいと思います。

つづく


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