犬の嘔吐に対するアプローチ

どうも!院長です。

先日私はゾエティス・ジャパン株式会社主催の消化器内科セミナーをネットライブ配信で視聴しました。
その内容をご紹介させていただきたいと思います。


犬の嘔吐に対するアプローチ

講師:塚本篤士 先生
麻布大学獣医学部 助教


今回のセミナーは日々の臨床の現場で診る事の多い『嘔吐』に対する治療薬のお話でした。
興味がある内容だったのですが、開催場所が新潟だったため、ネットライブ配信で勉強をしました。

嘔吐に対する治療薬は毎日のように使っていますが、今回のセミナーではそれぞれの薬剤の作用機序や作用時間などの違いを詳しく説明していたのでとても学ぶ事が多く、お薬の適切な使用方法について再確認する事ができました。


このセミナーの内容から、本ブログでは皆様に嘔吐の起きるメカニズムについてお話したいと思います。

犬の嘔吐
※セミナー資料より抜粋

嘔吐はこの図表のように主に3つの要因が考えられます。

①神経性の刺激
頭の嘔吐中枢という気持ち悪さをコントロールしている場所に作用して、嘔吐が起きます。
神経性の刺激は胃腸の炎症などや、抗がん剤、乗り物酔い、尿毒症(体の老廃物が血中に貯まってしまう事で起こる症状)などによって引き起こされます。

②消化管運動障害
胃の動きの停滞や逆流によって引き起こされる嘔吐です。

③粘膜障害
消化管潰瘍や逆流性食道炎、胃酸過多などによって引き起こされる嘔吐です。


これらの嘔吐の原因によりそれぞれ使用する最適な薬剤が異なってきます。
獣医さんは診察しているワンちゃんが上記ような原因の何であるかを考えながら、最適な治療を選択しています。

嘔吐の起きるメカニズム、分かっていただけたでしょうか?



今回は薬の詳細に関するセミナーだったので、今後の「嘔吐」で来院したワンちゃんをより適切に治していけるようにこれからの診察に生かしていきたいと思います。


「嘔吐」は毎日のように診る症状ではありますが、ときには命に関わるとても怖い病気が隠れている事もあります。

実際、診察室で私が診る嘔吐のワンちゃんの中で最も気をつけている事が「異物誤飲」の可能性です。
『嘔吐』が症状のメインで来られた方には全ての飼い主様に異物を飲む可能性があるかどうかをお聞きしています。そして触診でも注意深く異物がないかを触り、異物の可能性を常に疑います。
異物がなければ上記のような嘔吐の原因を見極め、内科治療で落ち着きますが、異物が詰まってしまっているとお薬などではどうしようもないからです。


<関連ブログ>
「吐き気が止まりません。」


もし自宅のワンちゃんが吐いているのを発見したとき、単発で吐きそのあと普通にフードを食べてそれを吐かずにケロッとしてしたらその嘔吐はおそらくは一過性のもので問題ない事が多いです。
しかし続けて吐いていたり、嘔吐の後で口に入ったフードやお水を再び吐いてしまう場合は何か病気が隠れているのかもしれません。

もしそのような嘔吐を見つけた際はお近くの獣医さんまでご相談ください。


以上、セミナー報告でした。
またセミナーに参加した際はこのブログを通して皆様に報告したいと思います。

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