院長のつぶやき151 猫の問題行動とストレス管理について⑤

前回の続きです!


それでは本格的に問題行動のお話をしていきたいと思います。

今回はその始めとして最も皆様が困る「尿マーキング」についてお話ししていきたいと思います。

「尿マーキング」は尿を出す行為なのですが、通常の排尿とは異なります。

「尿マーキング」は別名「スプレー行動」とも言いますが、その行動にはいくつかの特徴があります。

姿勢:立ったまま行うことが多い。
(座って行う子もいます。)
排尿量:少量。膀胱を空にしない。
トイレの使用:普段の排泄時には使用している。
場所:垂直面にかける。決まった場所ですることが多い。さまざまな素材のところで行う。

この「尿マーキング」は、テリトリーの誇示のために行うこと以外に、発情のときは異性へのラブレター的な役割を果たします。
そしてストレス下では、自分を安心させるためにこの「尿マーキング」を行います。

発情時に行う「尿マーキング」は去勢・避妊手術を行うことでほとんどは改善します。

しかしストレス下で行う『尿マーキング』に関してはストレスの原因を除去したりなど猫ちゃんを安心させてあげることでしか治すことができません。
ストレスの除去方法の詳細は次回以降に改めてお話ししたいと思います。

猫 尿マーキング 問題行動


また猫ちゃんは尿関連の問題行動として、「尿マーキング」や通常のトイレで行う排泄とは異なる「不適切な排泄」というものがあります。

「不適切な排泄」の特徴は以下のようなものになります。

姿勢:座って、または体を曲げて行います。
排尿量:多量、膀胱は空になる。
トイレの使用:普段の排泄時に使用しないことがある。
場所:水平面に行う。表面が好みの素材でできている場所で行うことが多い。


「不適切な排泄」を行う原因としては、
・膀胱炎などの病気が関与しているときに行う。
・いつも使用しているトイレが気にくわなくなってしまったり、トイレへのアクセスが困難になってしまうようなときに行う。
・ストレスがかかったときに行う。
などが考えられます。

つまり「不適切な排泄」は病気が関与しなければ普段の生活が変化してしまったことで起こるストレス絡みの排尿ということになります。

「尿マーキング」と「不適切な排泄」は尿の仕方は異なりますが、共にストレスが関与していることが多いです。

排尿に関する問題行動が病気が絡むものなのか、ストレス絡みのものなのかの見極め方を次回お話ししたいと思います。

つづく


<参考文献>
・猫ちゃんの飼い主様向けセミナー 資料
・2013 ビルバック 猫行動学セミナー 資料
・春のヒルズ学術講演会2014 資料

<関連ブログ>
キャリーケースに入って動物病院へ健診へ行こう!


猫ちゃんの通院ストレスを軽減させるためにできること 〜はじめてのキャリーケース・トレーニング〜


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