院長のつぶやき148 猫の問題行動とストレス管理について②


前回の続きです!

まず、猫のコミュニケーションの特徴をお伝えします。

猫ちゃんはテリトリー意識の高い動物です。

そのため猫ちゃんのコミュニケーションの目的はテリトリー誇示に重点が置かれています!

特徴1:相手と出くわすことがないようにするためのコミュニケーション技術としてマーキングという行動をします。
猫は嗅覚が発達していて、マーキングをすることで自分のテリトリーを示しています。

特徴2:恐怖・不安を感じやすい動物種であることから、これらの表情や行動、鳴き声などが発達している。

特徴3:犬のような、相手を穏やかにさせるための服従やなだめ行動は発達していない。

というような特徴があります。


猫ちゃんの行動を理解してもらうためにここで猫の嗅覚についてもう少し詳しくお話ししたいと思います。

・猫の嗅覚に関する細胞は約6700万あると言われており、人間より1500万も多いとされています。
・皮脂腺、汗腺、粘液腺は猫同士の個体識別として利用され、その分泌物中にフェロモンが含まれている。

これらのことから猫ちゃんはマーキングを利用したさまざまな嗅覚のコミュニケーションを行っています。

・個体識別として知っている猫同士では顔や肛門の匂いを確認し合います。
・知っている人間と出会ったときは、臭い嗅ぎと顔のこすりつけるマーキングをします。

普段何気なく行っている行動も実は嗅覚を利用したコミュニケーションになっています。

爪とぎ:指間からの分泌物のこすりつけていて、それによりテリトリーを誇示しています。
尿マーキング:通常の排尿とは違い、少量の尿をしてマーキングをします。スプレー行動がこれにあたります。
便マーキング:目立つ場所への排便を行います。

このように猫は嗅覚コミュニケーションが発達しマーキングを利用した独特の社会を形成しています。

そのため本来の猫のライフスタイルは以下のようなものになります。
 外での生活を好む傾向
 生活に必要な環境への自由な行き来
 ストレスになる場所を避ける
 プライバシーを保つ
 習慣的行動をとる

しかし、現代の猫のライフスタイルの実際は上記のような生活スタイルは送ることができず、以下のようになっていることがほとんどです。
 外出の制限
 生活環境を自由に決められない
 強制的な生活環境の共有
 予期しない環境の変化

これらのライフスタイルは人間と一緒に生活する以上しかたないこともあります。
しかし猫ちゃんによってはその現代のライフスタイルによりストレスを感じ問題行動に発展してしまうこともあります。


次回はそんな猫ちゃんのストレスの原因についてお話ししていきたいと思います。


つづく

<参考文献>
・猫ちゃんの飼い主様向けセミナー 資料
・2013 ビルバック 猫行動学セミナー 資料
・春のヒルズ学術講演会2014 資料

<関連ブログ>
キャリーケースに入って動物病院へ健診へ行こう!


猫ちゃんの通院ストレスを軽減させるためにできること 〜はじめてのキャリーケース・トレーニング〜


猫ちゃんアンケートの質問にお答えします!   




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