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ロイヤルカナン・ベタリナリーシンポジウム2014

どうも!院長です。

先日私はロイヤルカナン主催の特別講演会に参加してきました。

ロイヤルカナン・ベタリナリーシンポジウム2014 
「内科的重症患者の栄養学的支持療法」

□「食べない・食べれない」ときにどうするか?
講師: 東京大学動物医療センター
/獣医内科学研究室 准教授
    大野耕一

□薦めるのには訳がある 〜フードに込められたメッセージ〜
講師:ロイヤルカナン・ジャポン
/Academic Executive
上田綾子   



今回のセミナーでは病気になったときワンちゃんネコちゃんがいつも困ること、具体的には

フードを食べてくれない

ときの対応についてのお話でした。

病院に入院する程の状態のときはワンちゃんもネコちゃんも食欲が落ちていることがほとんどです。
そのときに、病気の治療の方は行っていても必要カロリーの摂取ができていないことが多く、それが病気を治りをさらに悪くさせます。
今回のセミナーでは食べないときの対応として、必要カロリーの計算という基本的なところから経鼻食道カテーテル、食道胃腸ろうチューブ、末梢静脈栄養、中心静脈栄養といった実際の栄養学的支持療法のテクニックも含めてとても勉強になる内容でした。
今後の診療に生かしていきたいと思います。


今回のセミナーで皆様にお伝えしたい内容としては、

意味のない絶食をするな!

ということです。
絶食が必要な場合は急性の下痢などでお腹を休める必要があるときぐらいで他の場合はむしろ積極的に栄養を与えていった方が良いのです。
その理由としては、口から栄養が入ってこなくなると胃や腸の粘膜が萎縮してきてしまい、その後の消化・吸収にかなりの悪影響が出てきてしまうからです。
そのため、以前は様々な病気で絶食が基本となっていたこともありましたが、最近では栄養を与え始めるのは早ければ早い方が良いという考えに変わってきているようです。

当院で入院した患者様には食べない子たちには積極的に食べさせるようにしています。
どうしても固形のフードなどを受け付けない子は半固形の栄養剤や液体の栄養剤を使用して胃腸が弱っていかないような管理をしています。


病気のときはフードを食べたくないという子が多いと思いますが、そのようなときいかに食べてもらうようにするかが病気を治すときの基本となります。
もし食べが悪くなり痩せてきているようであれば必要カロリーも含めてその子にあった栄養を与える方法を提案させていただきますのでお気軽にご相談ください。


以上、セミナー報告でした。
またセミナーに参加した際はこのブログを通して皆様に報告したいと思います。


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