院長のつぶやき146 ご自宅でもできるワンちゃんネコちゃんの身体チェック⑮

前回の続きです!

それでは今回はリンパ節の腫れで分かる代表的な病気についてお話ししたいと思います。

基本的にリンパ節は外部の刺激から身を守るガードマンのような役割をしています。
そのリンパ節が腫れているということは通常以上にそのリンパ節が体にとって悪いものと戦っているということになります。
そのため腫れているリンパ節を発見したときは、その近くで何か病気が隠れていることになります。

私はワンちゃんネコちゃんの診察をするとき全体的な身体検査を必ずするようにしていますが、その中で前回解説した代表的なリンパ節は必ず触るようにしています。

ワクチンなど予防関係で来院した子で見た目元気で食欲のある子でもリンパ節が腫れていることがたまにあります。
そしてそれがきっかけで病気の早期発見につながったこともあります。


ぜひ皆様にもご自宅でリンパ節を触ってもらい異常がないかを確かめてもらいたいと思います。


私が診察中に腫れていることに気づく場所として最も多いのが「下顎リンパ節」です。

リンパ節 | ベイタウンペットクリニック

下顎リンパ節が腫れているときによく疑われる病気が『歯周病』と『ワンちゃんネコちゃんの風邪』です。

歯周病は初期ではリンパ節が腫れてくることはほとんどありませんが、ある程度歯周病がひどくなってくると下顎リンパ節が腫れて来ることがあります。
また鼻炎や発熱、咳など上部の呼吸器の炎症がある場合にもこの下顎リンパ節が腫れてくることがあります。


また前肢や後肢に問題があるとそれぞれ腋窩リンパ節や膝窩リンパ節が腫れてきたりします。

腋窩リンパ節 | ベイタウンペットクリニック

膝窩リンパ節 | 検見川浜 | 動物病院

このように局所で限定的に腫れているときはその周辺だけに問題があるので、その問題を取り除けば治っていくのですが、もっとも怖いのが、全身のリンパ節が腫れているときです。

このようなときは重度の全身性の感染症か、リンパ腫の疑いがあります。

感染症の場合は、しっかりとした抗生物質などの治療をしていけば落ち着いてくることもありますが、「リンパ腫」は命に関わるとても怖い悪性の腫瘍(がん)です。

リンパ腫に関してはいずれまた詳しくお話しする機会も作りたいと思いますが、もしリンパ腫だと無治療でそのままにしておくと4週間から6週間で亡くなってしまうと言われています。

以前、「がん」は見た目で分かる頃にはかなり体の中で進行しているというお話をしたと思います。

「がん」と向き合うために知っておくべきこと


そのためなるべく早く発見し、早めに治療をしてあげることがとても大事になってきます。
今回のお話をきっかけにそんな病気の早期発見に役に立てればとても嬉しく思います。




以上で今回のお話を終わりにしたいと思います。今回お話ししたチェック項目すべてを毎日行うのは難しいかもしれませんが、自宅のワンちゃんネコちゃんが「ちょっとおかしいな・・・」と感じたときに今回のお話を思い出し参考にしてもらえれば幸いです。
次回からまた新たなトピックをお話ししたいと思います。



参考文献:Medical History and Physical Examination in Companion Animals ー小動物の問診と身体検査ー
     ワンちゃんのリンパマッサージテキスト

スバル | ベイタウンペットクリニック
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