ベイタウンペットクリニックBlog
ベイタウンペットクリニックのブログです。 主に病院からのお知らせ、ちょっとしたことや日々のことなどを配信しております。
ハムスターの病気とその予防
皆さん、こんにちは
看護師の小川です

今日はゴールデンハムスターとジャンガリアンハムスターの病気とその予防について伝えします

非常に小型な動物であるハムスターの健康管理の一番大切なポイントはあまり長時間接触しすぎないことです。
接触すれば喜んで遊びますが、ハムスターの体力を超えた接触はストレスとなります。ただし、毎日欠かさず様子をチェックすることは重要です。それは寿命の短いハムスターでは、たった1日発見が遅れただけでも生死を分けることがあるからです。
消化器疾患の予防
食事内容を急に変えたり、青菜を食べ過ぎたりするときに下痢を起こすことがあります。また下痢は、腐敗したものを食べてしまったときや、給水器の中の微生物が繁殖してしまった時などにも起こるおそれがあるので、このようなことのないように注意が必要です。
俗に『ウェットテイル』と呼ばれる下痢症は、3~6週齢の離乳直後の幼いハムスターがかかる死亡率の高い病気です。幼いハムスターに下痢が見られたら、早期に治療しましょう。ハムスターには消化管寄生中の寄生も少なからず見られ、中には人に感染するものもあるので、検便を行った方がいいでしょう。
口腔疾患の予防
ハムスターには頬袋の異常が多く、これはゴールデンハムスターよりもジャンガリアンハムスターに多発します。
チョコレートやアメのような体温で溶けて頬袋に残るものや、頬袋内部を傷つけるようなものが入ってしまうと、炎症から大事に至ることがあるのでこれらのものは与えないようにしましょう。頬袋の脱出(頬袋外転症・頬袋脱)が見られたら、早めに治療を受けてください。ハムスターの虫歯は、不適切な人間のおやつなどを与えることが原因の大きな部分を占めていると考えられています。進行して死に至る恐れもあるので、適切な食事で予防しましょう。
皮膚疾患の予防
ハムスターにはニキビダニ(毛包虫・アラカス)症が多く、皮膚糸状菌症や細菌性皮膚炎も見られます。衛生的な環境を保ち、皮膚に傷をつけるような環境は改善しましょう。膿瘍は多くの場合咬傷からの細菌感染です。ゴールデンハムスターは複数の同居はさせるべきではなく、ジャンガリアンハムスターも折り合いの悪いもの同士を同居させることは避けましょう。またハムスターには副腎の異常が多く、これによるホルモン性皮膚炎も見られます。ホルモン性皮膚炎では完治は望めませんが、対症療法をすべきです。
泌尿生殖器疾患の予防
ハムスターの子宮蓄膿症は、中齢から高齢の個体に時として見られます。おりものが認められることや、腹部が異常に膨らむこと、食欲や元気が低下するなど、全身状態の悪化により発見されます。
このように犬や猫よりもさらに病気の発見が難しいハムスターですので、毎日の観察を心がけ気になることがあればお近くの動物病院にご相談ください
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俗に『ウェットテイル』と呼ばれる下痢症は、3~6週齢の離乳直後の幼いハムスターがかかる死亡率の高い病気です。幼いハムスターに下痢が見られたら、早期に治療しましょう。ハムスターには消化管寄生中の寄生も少なからず見られ、中には人に感染するものもあるので、検便を行った方がいいでしょう。


ハムスターには頬袋の異常が多く、これはゴールデンハムスターよりもジャンガリアンハムスターに多発します。
チョコレートやアメのような体温で溶けて頬袋に残るものや、頬袋内部を傷つけるようなものが入ってしまうと、炎症から大事に至ることがあるのでこれらのものは与えないようにしましょう。頬袋の脱出(頬袋外転症・頬袋脱)が見られたら、早めに治療を受けてください。ハムスターの虫歯は、不適切な人間のおやつなどを与えることが原因の大きな部分を占めていると考えられています。進行して死に至る恐れもあるので、適切な食事で予防しましょう。


ハムスターにはニキビダニ(毛包虫・アラカス)症が多く、皮膚糸状菌症や細菌性皮膚炎も見られます。衛生的な環境を保ち、皮膚に傷をつけるような環境は改善しましょう。膿瘍は多くの場合咬傷からの細菌感染です。ゴールデンハムスターは複数の同居はさせるべきではなく、ジャンガリアンハムスターも折り合いの悪いもの同士を同居させることは避けましょう。またハムスターには副腎の異常が多く、これによるホルモン性皮膚炎も見られます。ホルモン性皮膚炎では完治は望めませんが、対症療法をすべきです。


ハムスターの子宮蓄膿症は、中齢から高齢の個体に時として見られます。おりものが認められることや、腹部が異常に膨らむこと、食欲や元気が低下するなど、全身状態の悪化により発見されます。
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